2009年9月22日火曜日

【書籍レビュー】ばら物語

たまには本のご紹介ー。


「ばら物語」 Vol.1&2。
by 滝沢聖峰






滝沢聖峰っていうとゼロ戦とか戦艦とか、そのへんの戦記物のマンガ家ってイメージが強かったんだけど、本作は16世紀のイタリアを舞台としている。
緻密な戦争の描写と、揃ってスレた感じの傭兵達、権謀術数にどっぷりつかった貴族/有力者たち、そして主人公である2人の女(生き別れた貴族と黒術使い(=火薬武器)のマイスター)の物語。

方陣組んで迫ってくる敵に大砲打ち込むとどうなるか、とか歩兵や騎兵の必死(リアルな意味で”必”死)の戦いっぷりがどんなだったかとかがわかるステキマンガです。

あと地方都市国家の跡継ぎにして小さな騎士団の団長である女主人公の騎士っぷりが超イカス。単純に「剣と名誉」だけでなく、時には命令に背いても作戦を成功に導こうとするしたたかさとか、駆け引きで譲歩を引き出そうとしてるのがスゲエカッケェ。


ウォーハンマーの時代とほぼ同じ頃なんで大砲なんかの描写のいいテキストになるかと。

タヌキ同士の腹の探り合いとかもな(笑)。

読んどけ!

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