昨日コンベ行ってきた。
いしかわはパスファインダーによる「廃都の黒竜」でGM参戦。
お話としてはザク=ツァロス侵入前の黒竜の張りぼてのシーンからザク=ツァロス崩壊まで。
ちょうどつばさ文庫版のドラゴンランスの2巻目そのまま丸ごとって感じですかね。
元のAD&D2ndのシナリオだと総場所(部屋)数90くらいのところをどうにかはしょらなきゃいけないのに加えて、D&D小説コンでは「ドラゴンランスが好きだから来る」TRPGつーかゲーム初心者の人達の対応もしなくちゃいけないんだよねー。
『シナリオを1日で終える、ゲーム初心者にも対応する、
両方やらなきゃいけないのがGMのつらいところだな……
覚悟はいいか? 俺はできてる』
というわけで、とりあえずプレロールドキャラを例の8人分作り、ついでに初心者でもわかり易げな簡易版キャラクターシートを作成し、さらには3.5e版ドラゴンランス・キャンペーン・セッティングからドラコニアンどものデータを拾い出してPF用にコンバートする。
まあ、大まかな話の筋は決まってるから、こんだけ決まってればどうとでもなるだろ。
あとは見た目でごまかすために、ミニチュアとマップシリーズごっそり持って出撃ー。
あの分厚いコアルール持って行かなくても済むよう、データ入れたモバイルPCのおかげで荷物は大幅に軽量化できた……はずが、書籍が少ない分ミニチュアとか思わず余計に詰めてしまったため、結局いつもと大差ない重量に。
意味ねー。
なんだかんだでいよいよ当日。
以下ネタバレを含むので飛ばす。
全員集まったところでプレイ経験確認。
3.5e経験者少なし。赤箱からの経験者多しという、小説コンならではのPL層。
PF経験者も2名だけ。こっちは予想通りw
ルールに不慣れなPL順にキャラ割り振って、キャラの性能とやること説明して……と一巡りやってからさっさとチュートリアル戦闘へ。
やっぱ戦闘しないと覚えねえよな!
そんで、ドラゴンランスったらバァズ・ドラコニアンだろ!
ってことでバァズ半ダース出す。
そして「殺したら武器をくわえ込まれる」恐怖をまんべんなく味わってもらいつつ、基本的な動きを覚えてもらうカンジで。
ここは比較的楽にクリアし、いよいよ本番。
例の「井戸から黒竜」のシーンでは黒竜キサンスが[恐怖]→ブレスのコンボで原作通りリヴァーウィンド殺そうとしたところをタッスルが「あざけり」で割り込んできたので目標変更。
タッスルを一撃で殺しかける……と思いきや、勇者たちに速攻囲まれてあと8点で死亡まで追い込まれてみたり。
ヤバイ超ドキドキ。
だが、いしかわは表情ひとつ変えず、さも当然のイベントであるかのように「フン、つまらぬ。杖は無いのか」と言い残して機会攻撃を無視した移動により逃亡成功。
あっぶねー。機会攻撃当たったら死んでたー。
そしてミシャカルの神殿でお告げを受けたゴールドムーンの導きで、「先祖の間」からザク・ツァロスに侵入する一行。
途中の「例の大滑車withラード取り鍋」で2戦闘目だーと思って準備してたら、レイストリンはさっさとどぶドワーフのブープーをチャームして近道聞き出して地下への道を向かいます。
……ですよねー。
PL的には非常にクレバーなんだけど、ここでGM的に困ったことが。
小説だと、滑車のところでモメたPCたちは、そのおかげで大半のドラコニアンが地上に捜索に上がり、手薄になったキサンスの寝床を襲うことに成功するわけですよ。
でも、ここでモめてないということはドラコニアンたちは地下にうじゃうじゃと居残っていることに……。
まずい、このままではパーティ全滅。「仏のいしかわ」と呼ばれてしまう日も近い。
ということで、アドリブで修正を図る。
幸い、キサンスが結構なダメージを喰らっていたので、
1)「地上に手強い敵がいる」というキサンスのお達しで、ある程度の兵力がそちらに差し向けられていることにする
2)キサンスは回復手段に乏しい(ハズ)ので、hp半減状態で登場
3)キサンスとの戦闘開始後3R後に(原作にはない)援軍到着。むしろこっちをラスボスってことに。
ということにして、アドリブで進行することに。
一方、バルプ大王を〈はったり〉で褒め殺して道案内させることに成功したPCたちは、かっての地下水道を通ってキサンスの寝床の近くまで移動。
しかし、【筋】チェックに成功できず、下水の蓋が重くて開けられないでいたところをドラコニアンに襲われるとか妙なアクシデントに遭遇。
しかし、レイストリンが自分の所持品にマイナー・イメージのスクロールがあるのをめざとく発見し、「どぶドワーフが青水晶の杖を教会の屋根の上で振り回している」という幻影を作り出し、まんまと引っかけることに成功。
難なくキサンスのいる広場に移動する。
こういうときにかならずセーヴのロールの目が1ケタになる僕は、どうやら仏にはなれない星の下に生まれたようです。
ああ残念。【棒読みで】
警備のドラコニアンの目を盗む事に成功した英雄たちは、そのまま町の中心である広場へ。
ちょうど、キサンスは傷を癒すべく自分の寝床に引っ込もうとするところだった。
叱責を受けていたドラコニアンたちは走って広場から去っていく。
千載一遇のチャンスに、一斉にキサンスの寝床に駆け込む英雄たち。
気づいたキサンスはまたもタッスルにブレスを吹き付けるも、今度は華麗にかわされてダメージを与えることあたわず。ついでにリヴァーウィンドにも当てたけど、こっちも半減ダメージ。
そしてNPCであるゴールドムーンが残り少ないチャージを振り絞って青水晶の杖をキサンスへ!
GM的には”悪の対象に5d8+9のインフリクトダメージ扱い”で、これで傷つければちょうど次のタニスかスタームあたりの一撃で死ぬだろ、とか想定してたわけですよ。
GM「……あれ? 20? …………再ロール19……ダメージ10d8+18ですよ?」
PL全員「……」
GM「……」
PL全員「……」
GM「……」 (無言でキサンスのフィギュアを取り除く)
……まあ原作どおりっちゃどおりだけど、どこの吟遊詩人GMだよと。
今回ただでさえ小説再現シーンが多くてGMの一人語りが多いのに!
ギャー!
ともあれ、青い杖の光がほとばしってキサンスを焼き切った衝撃で、ザク=ツァロスは崩壊をはじめる。
GM「……というところで、キサンスの悲鳴を聞きつけてきたドラコニアンの親衛隊が!」
さあ、こっからが真のボス戦だw
陣容はシヴァク(銀色:ホントは変身とかできるけど、今回は単に強いヤツとして出した)x1、オーラク(金色:ソーサラー5レベル。実質ボザク扱い)x1、バァズ(黄銅:死ぬと石になる)x4、バァズエリート(急所攻撃持ち)x4。
エリートとシヴァクが前線張ってる後からオーラクがスコーチングレイとかマジックミサイルとかでつつくという基本に忠実な戦術で戦う。
回復役であるゴールドムーンを真っ先に狙い、気絶に持ち込むものの、そこにかけつけたキャラモンやフリント・リヴァーウィンドの踏ん張りと、スタームのクリティカル(30ダメージ超!)、毎ラウンド2発飛んでくるタニスの矢、レイストリンの攻撃呪文、そしてタッスルの急所攻撃とあざけりによって、ほぼ全員をhp1ケタまで追い込むも一人の撃墜もならず。
ぐぬう。
特にあざけりが納得いかねえ。
シヴァクは支えなければならない前線をあとに、機会攻撃2発くらいながらタッスルに肉薄するも、結局途中で討ち取られた。
アレがなければ前衛の1人や2人は食えたのにー。にー。
まあ、青水晶のチャージは全て使い尽くさせたのでよしとしよう。
つうか青水晶の杖にチャネルエナジー持たせなきゃ良かった(笑)。
やっぱ強いわー>全員2d6回復
その後、ブープーの導きで地下を脱出するのに成功した一行は、地上でブープーから古い魔道書を受け取ったり、エメラルドの原石をもらったり、トカゲのひものをもらわなかったりしつつ。
小説どおりのエンディングを迎えたのでした。
やー、やっぱりTRPGはこういう思いがけない展開があるからやめられねえなぁ。
おもしろかったー。
やっぱりドラゴンランスはええのう。
PCのファイター率が高いから死なないしw
あとPF、難しい難しいとあちこちで言われてるけど、低レベルなら初心者さんでもさほど問題なく運用できてるんだよなあ。
3.5eのころから思ってたんだけど、キャラさえ作ってあれば、普通に遊ぶにはさほど問題ないんだよね。
今回ほとんど使われてなかったけど、戦技判定も簡単になったし。
ということがわかったので、今後はプレロールドを充実してのPF布教行脚を行うことにする。
なんか当日、あちこちでやたらと「PFやってくださいよ」言われたしw
今日の感触から言って、4レベルくらいまでなら問題なく回せると見た。
となるとシナリオは……アレだな。
うふふふふふふふふ。
【瞳孔の開いた目をぐるぐるさせながら】
ラブライブ!スーパースター!! 第3期第7話
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2 件のコメント:
お疲れ様でした。
DM側からの視点、興味深く読ませていただきました。
結構なシナリオクラッシャーっぷりですみません(笑
元のストーリーをだいぶ忘れていたので、随所で妙な行動をとってしまいました。
まぁ元のストーリーをなぞるだけ、というのも何なのであれはアレで・・・
σ(^_^;)
いやいや、何もかも小説通りってのもアレですから。
一番怖かったのはブープーがチャームに抵抗できたらどうしようってところだったりw
お疲れ様でしたー。
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