2008年1月6日日曜日

Expanding the sweet spot ----Rob Heinsoo

あけましておめでトゥレビアーンヌ!
【フランス人の形相で】

といううわけで新年一発目の更新はRace&Classesより。
PCレベルとかNPCの能力とかについてのお話。

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 3eのPCレベルには”イケてる時期”----スゥィート・スポットがあった。PCの調子が出て、hpや能力がそれなりになってくる4-5レベルがそれだ。このころから、ようやくPCが「使える」ようになってくる。13-15レベルの頃にもう一回同じような時期が来るけど、こっちはクラスによってちょっとばかり違ってくるのはご存じの通り。
 PCの楽しみの中でも最大のものはレベルアップにあるのは間違いないのは確かだけど、でもその一方で強力なキャラクターが弱いキャラクターをスポイルしたり、計算が複雑だとかいろんな選択肢がDMの仕事をより複雑にしてる。
 4eでは、この”イケてる時期”を拡げている。レンジャーみたいな報われないクラスやウィザードでPCを始めても、30レベルにはデミゴッドや大魔道士になれるようにしたかった。最終的には20レベル超でのプレイに早く到達できるように、それももっと簡単にできるようにしたいと思ってる。

 3eの特長のひとつに、モンスターとPCが一緒のルールでいじれるってところがあると思う。PCもモンスターも、能力値を元にhpやセーヴ、攻撃力や技能が計算できる、便利だよね? 4eでも、このツールをPCとモンスターに、でも新しい目的でも使えるよう最適化してみようと思ってる。
 PCとNPC/モンスターとではパラメーターや基本的なゲームの仕組みを共用しない。物語のセンターステージを歩くPCと、ちょっと出てくるだけとか戦闘だけのNPCが同じルールを使うこともないだろ、ってことだ。
 そう、僕たちは4eをよりシンプルにするために、モンスターやNPCをよりシンプルにすることにした。4eのモンスターデザインはPCのエンカウンターをチャレンジャーとして楽しませるように調整されている。ごちゃごちゃした能力のリストや複雑な--例外をベースにした能力は、モンスターよりもPC達のために用意されるようになるだろう

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この稿での重要なポイントは3つ。
PCが30レベルまでになるって点と、そこにいたるまでが簡単になるっぽい点、そしてPCとNPCではキャラの書式が変わるようになるって点だろう。

 今までエピックって言ってたのをPHBに含めるって事なのか、それとも別のアプローチをとるのかはわからないけど、レベルが上がるのが早くなるってのはいいことだと思う。文中にもあるように、やっぱPLとして楽しいのはレベルが上がるときなのは間違いないもんね。上限を30レベルにするのがいいことなのかどうなのかは正直わからん。いまのmax20レベルでももてあまし気味な現状----15レベル超えたあたりから「僕の考えた超人」展覧会になってることが多いように見えるんだよね。自分のやりたいことをやるだけっていうか。もちろん作り手によって大きな差ができるところではあるんだけど----を見るに、自分がメインで使うところではねーだろうからどうでもいいってのが正直なところでもあるんだけど。
 モンスターやNPCのための能力書式が簡単になるってのは心から賛成。シナリオ書くときにスゲエめんどくせえんだよなあれ。
 具体的には別の記入用紙*が必要になって、最終的にはそれ書いただけで「はいシナリオ完成!」って気分になってそのままシナリオ作るのやめちゃったりとかするくらい。
【クソマスター登場】



文中には

3e:Tools, Not Rules [道具であり、ルールではない]
4e:Tools that Rules [ルールの道具]

なんてことも書いてある。

やっぱりルールを軽くする方向に行きたいって事なんだろうけど、同時に使いやすいモノでないとダメだ、ってことなんだろうね。
確かに、初心者対応とかやってると「ルールが複雑でなかなか手がつけられない」とか「キャラ作りが難しくて」なんて話が頻繁に出てくる。
 2e→3eを見るに、たしかに”3e:Tools, Not Rules”てのはそれなりにうまくいってたと思うんだ(ウソだと思ったらAD&D2ndの頃からやってる人に聞いてごらん。どれだけルールが見やすく、また検索性が上がってることか!)。

 だから、今回もきっとうまくいくんじゃないかな。
 まあ、たぶんね!

 などとスゥィートな期待を抱いてみたり。



*ちなみに記入用紙はこれとかこれ使ってます。使い方はこことか参照。

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