2019年8月9日金曜日

【PFプレイレポート】多島海の海賊王 第22話 半竜サキュバスでラスボスの娘って属性盛り過ぎで消化できない

『多島海の海賊王』はゆずるGMのもと、月1でやってるパスファインダーのオリジナル世界でのキャンペーン。
とっくに終了してて次のキャンペーンはじまっちゃったんでさっさと書かないと新キャンペーンが!

赤竜を殺すための毒草”竜絶蘭”をもとめて南の島を探索する一行。
その島に赤竜の”御子”タークの船団が現れる。
船団を侵攻と勘違いした土着のオーガたちとの間で激しい戦いが繰り広げられる中、あわよくば”御子”をぬっ殺したいと様子を伺う一行の明日はどっちだ。
現在レベル7。

船長 デニックス レンジャー PL扇
主計町 アレクサンドラ ハーフエルフのアルケミスト PLL-Heart
航海長 ライルニス エルフのウィザード PL備前屋
砲術長兼船医 アマータ ハーフエルフのクレリック PLうら
書記 ソモサン モンク PLほりび
帆布長 カガン ノームのドルイド。PLいしかわ


5/14
センディングで副長に送ったメッセージは無事届いていたらしく、メノルカ号が到着した。
さっそく手下たちを使って例の金属箱を海洋投棄する。
そのほか、焼け残りの使えそうなものを回収させつつ、我々は島の探索を続行。

5/16
森の探索に疲れ、ハイド・キャンプサイト呪文で居所を隠しながら休息する我々一行。



そのキャンプ地を探るように、我々を追ってきたとおぼしき化け物がやってきた。
山羊の頭と痩せた筋肉質の体を持ち、汚れた灰色の毛皮に覆われたそいつらは合計で5体。
山羊頭1「おかしい、ニオイの痕跡がここで途切れるな……」
山羊頭2「そんな馬鹿な、奴らは飛んだりできないと聞いたぞ」

夜警が全員を起こす。
まあベタなデーモンですこと。

ライルニス「シーア・デーモンですね…… 力押しタイプで、病気を持ってるヤツですが、まあ5匹なら……」

こっちは準備を整えた上で奇襲がかけられることを考えると、各個撃破できるこのタイミングは逃したくない、という判断から戦闘準備を進めていると、空から翼の音が聞こえてくる。
見上げれば、背に赤い翼を持つ、夜目にも美しい女がいた。首筋と背筋に沿って赤い鱗が連なっている。

「どーおあんたら、見つかりそう?」

ライルニス「げ、サキュバス! しかもレッドドラゴンハーフじゃないですか!」
デニックス「また『御兄弟』かよ…… しかもサキュバス……」

シーアたちがもごもごと我々を見つけられないいいわけを述べると、怒り狂ったサキュバスはシーアたちを鞭でひっぱたきながらさんざん罵り、「明日中に見つからなかったら、あんたら全員魂をすりつぶしてドレッチにしてやるから!」と言い捨て、テレポートでいずこへかと消えた。

おびえながらもうんざり顔のシーアたちが、ぶつぶつとサキュバスを罵りながら移動しようとするところを、就寝前の呪文在庫一掃セールとばかりに前衛陣にヘイスト、エンラージ、ロングアーム、ストロングジョー、シールドなどのバフをかけ、かつ奇襲を行なう。
5体のシーアは能力で2体の仲間を呼ぶなどしたものの、あわせて3Rで全滅する。

ソモサン「まあ、こんだけお膳立てがあれば、そうなるよねえw」


その後、探索中に30匹ほどのオーガの群れとすれ違ったり*1、ステュムパーリデス *2という金属質の光沢を持つ神代の魔獣と遭遇するなどしたものの、大きな損害無く探索を続ける。








こんなギリシャ神話以外で見たことないクリーチャーまで紙フィギュア化してるとか相変わらず頭おかしい妥協を許さないなpaizoは。






5/19

探索中、丘の稜線の向こうから女の怒鳴り声が聞こえる。

カガン「……この声、こないだのサキュバスだな……」

罵倒と命令を1:1でシェイクしたようなキンキン声を聞くに、どうやらデーモンを集めて我々を狩り立てようとしているようだ。

デニックス「ふうん…… さて、どうするかな……」


いったん逃げて有利な場所で待ち構えることも考えたが、テレポートの使える相手が万全の体制で襲ってくると考えると、後手に回るのは悪手であろう。
との判断から、こちらから迎え撃つことに。

幸い距離があったので、用意してたバフはあらかたかけてから戦闘に臨めることに。
ヘイスト、フライで移動力を強化しつつ、ACに不安のあるデニックスとソモサンにプロテクションフロムイービルやバークスキンで防御を強化。ソモサンにはストロングジョーをかけ攻撃力を高める。

丘の向こうに飛びだした我々を見つけた敵方は、シーア・デーモンが毎R仲間を呼びつつこちらに駆け寄ってくる。

カガン「ちょっと分断しとこうか。エンタングル!」

遠方の敵を中心に、下生えの草が伸びて絡みつく。

しかし足止めをものともせず、敵は後から後から仲間を呼び、倒しても倒しても新しい個体が現れる。
1匹1匹はそこまで強力ではないものの、前に出たデニックスやソモサンが取り囲まれそうになる。

アレクサンドラ「おっと、足止めはこっちにもあるよ!」

アレクサンドラから足止め爆弾が飛び、包囲陣形が崩れたところをライルニスの攻撃呪文とアマータの負のエネルギー放出がなぎ払う。

一進一退、せめぎ合う前線に、青い肌のハゲタカを巨大化したような化け物がやってくる。

紫かと思ってたらPFじゃ青くなってた。

ライルニス「げ! ヴロック! ヤベエのきたぞ!」

幸い、サキュバスは戦闘がにがてなようで、ヴロックにあとを託すとテレポートで消えてしまった。
命じられたヴロックはにやりと嘴の根を歪めると、ミラーイメージを作り出してこちらに接近してくる。

ライルニスはヴロックを妨害すべくグリッターダスト、分身を消すためのディスペル・マジックなどを打ち込むものの、すべて呪文抵抗により無効化される。ばかりか、テレキネシスによってライルニスを岩陰から引きずり出し、地面に叩き付けるなどやりたい放題。

前衛陣は次々やってくるシーア・デーモンに手を取られて動けない。
なんとか足止めすべく、デーモン相手にはできることの極端に少ないカガンはせめてミラーイメージを消そうとダガーを投げたり、足止めのためにサモンネイチャーアライを召喚したりと必死に抵抗する。

カガン「通る攻撃がねえんじゃよー!*3 ええいせめてわしが中型で人並みに【筋】があればー!*4」
ヴロック「うるせえ死ね」
カガン「ギャー! 胞子*5がー! 死ぬ死ぬ死ぬ!」

しかし、やがて前線が片付いて、ソモサンとデニックスが駆けつけてくるとさすがのヴロックも支えきれない。
テレポートで逃げられるのがいやだったけど、イニシアチブのタイミングに恵まれて、ヴロックの手番が回ってくる前になんとか殺しきる。
あっぶねえ。

デーモンたちがいたところには彼らの物資が残されており、ハンディハヴァサックなど有益な品が手に入った。
買い物ができない孤島ではこういうアイテムがありがたい。

カガン「しかし、サキュバスはまだ活きてるんだよなあ…… 火の通じない相手か…… ううっ、やだなあ……」


着々とやることのなくなってきたドルイドカガンのあしたはどっちだ!
以下次号!



*1:倒せない敵ではなかったけど、倒しても大してリターンがなさそうなのと、放置しとけば生き残ってるホブゴブリンたちを狩り出してくれそうという判断からスルーした。
*2:ステュムパーリデス Stymphalidies Bes3所載。ギリシャ神話ではペロポネーソス半島のステュムパーロス湖畔に棲んでいたとされ、かつては軍神アレースのペットであったがヘラクレスの12の英雄行で退治された。PF的にはダメージ減少10/アダマンチンかつ魔法を持ってる上[火炎]に完全耐性を持つ肉食鳥で、噛み・ツメx2・翼x2のほか、遠隔で羽を投げてくる(2d6+6、出血つき)を投げてくるなかなかの鬼畜っぷり。おまけに30ft以内の敵の目を光の乱反射で1d6分盲目にできる「彩光」を持っている。ヤバい。
なおPFポーンで製品化されてる。こんなドマイナー生物までポーン化するとかPaizo狂ってるだろwww
*3:ヴロックの防御能力は「DR 10/善;完全耐性 [電気]、毒;抵抗 [酸]10、[火炎]10、[氷雪]10;SR 20」。なので、[火炎]系呪文と変身しての肉体武器がメイン武器のカガンには通る攻撃がない。せめてアライン・ウェポンでもあればねえ……>ドルイド
*4:D&D3.5eの自然の化身は「ある動物に変身する能力」だったので、もとが貧弱でも大きく力強くなれていたんだが、PFになって「元の能力値に動物ごとに決められたボーナスを加算する」形になったため、小型で【筋】が低い種族だと変身して戦うのがかなり厳しくなった。昔はノームドルイドがワニとかサイに変身してブイブイいわせられたんじゃがのう……
*5:ヴロックの変則能力。1d8点のあと、10Rの間毎R1d4ポイント食らい続ける。セーヴ無しで3Rに1回、フリーアクションで撃ってくる。死ぬ死ぬ死ぬ。



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

プレイレポートには関係ないですが、コアルールが出た時も此処に“パスファインダーRPG”の発売の告知的なの無かったね。ちょいと寂しいですな。

え、此処に来る様な連中は訓練された連中だから今更書いても意味はないって?w

いしかわ さんのコメント...

あー、そういやこっちではしなかったねえ。
ついったでさんざん言ったから、なんかやった気になってたよw

ベスチャリィはちょっとやろうかねえ。