主計町 アレクサンドラ ハーフエルフのアルケミスト PLL-Heart
航海長 ライルニス エルフのウィザード PL備前屋
砲術長兼船医 アマータ ハーフエルフのクレリック PLうら
書記 ソモサン モンク PLほりび
帆布長 カガン ノームのドルイド PLいしかわ
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海賊評議会招集の日。
デニックスが赴くと、評議会室には評議員全員が緊張の面持ちで集まっていた。
いつもは遅れて会議場に入室するラケシスも、今日は珍しく席に着き、玉座の肘木をいらいらと小刻みに叩いている。
それとは対照的に、ラーディカがいつもの落ち着いた様子でラケシスの横に立っているが、これは幻影か映像だろう。なんせ、いまは真っ昼間だ。
時間になると同時に扉が開き、東方風の派手な衣装に身を包んだ男が断りもなく部屋に入る。
書状を捧げ持った豹頭の男は、ぴんと背筋を伸ばし、掌が常人とは逆向きについた手に捧げ持っていた書状を、時代がかった所作でばさりと広げた。
「ら……ラークシャサだ。」
列席した評議員の誰かがうめくように漏らす。
「さてもさても、評議員の皆様方にはご機嫌麗しゅう。わが主人にして御国の真の支配者たるヴェストラ・ラナシオン様より下されました親書をお伝えいたします。ご静粛に傾聴頂きますよう」