2019年8月1日木曜日

【PFプレイレポート】多島海の海賊王 第21話 タークの遺産

『多島海の海賊王』はゆずるGMのもと、月1でやってるパスファインダーのオリジナル世界でのキャンペーン。
実は毎月遊んでたおかげでもうとっくに終了してるけど、いしかわがルールブックの翻訳にかまけて1年以上レポート更新サボってたw
またちまちま書くよ!

現在レベル7。

船長 デニックス レンジャー PL扇
主計町 アレクサンドラ ハーフエルフのアルケミスト PLL-Heart
航海長 ライルニス エルフのウィザード PL備前屋
砲術長兼船医 アマータ ハーフエルフのクレリック PLうら
書記 ソモサン モンク PLほりび
帆布長 カガン ノームのドルイド。PLいしかわ


5/12
 竜絶蘭を探すべく、島を西へ東へしているPC一行。
 と、島の東側で島全体が揺れるほどの大きな爆発音とともに、もうもうと黒煙が上がっているのが見える。



デニックス「どれくらい離れてる?」
ライルニス「……まあ、急いで2日くらいですかね……」
カガン「この方向は…… タークの軍船が泊まってたところじゃねえかな?」
ソモサン「……アレ、大砲積んでましたよね? 火薬に引火した?」
デニックス「まあ、ほっとくわけにもいかない。見に行こう」

カガンは自然の化身能力でエア・エレメンタルに変身し、上空から敵を警戒しつつ進行する。

カガン「ようやくクラス能力が冒険に活かせるレベルになってきたわー。長かった……」

黒煙の上がる東からは、マスケットを撃つような音や小さな爆発音が続いており、上がっている煙も止む様子がない。


途中、ホブゴブリンを串刺しにして炙った杭を抱えたオーガの小集団と行き当たる。
とはいえ、十分な距離のあるところからスタートした以上、大した敵ではない。
ライルニスのファイアーボールでごあいさつしつつ、カガンがエンタングルで相手の足を止めながら飛び道具で1匹ずつ仕留めていく。

途中、オーガの危機を見たスパイアドレイクが生命力を奪うブレスで援護に入ったものの、アレクサンドラが足止め爆弾であっさりたたき落とし、念入りに爆弾で焼いて難を逃れる。


5/13
昨日に引き続き、ホブゴブリン艦隊の停泊地を目指す。

途中、疲れ切って休むオーガの群れに遭遇し、

・山地に住む全オーガが終結してタークの艦隊を襲った
・ホブゴブリンは全て殺した
・指揮者らしい赤い鱗と翼の生えたやつらは飛んで逃げた
・船は全て薪にして、ホブゴブリンを焼いた

ことなどを聞き出す。

デニックス「なるほど、手間が省けたなw」
アマータ「とはいえ、大砲や火器が残ったりしてたら面倒ですし、『ご兄弟』の手がかりがあるかも知れませんから」

ということで、オーガたちをその場に残し、滅んだらしい停泊地を確認に。
いくつか丘を越えた先で、ようやく煙の上がる真っ黒に焦げた船が見えてくる。

カガン「あー、まだ燃えてんのね…… 動く人影はないみたいだけど……」
デニックス「船は焼け残ってるの? なら、なんか使えそうなものが残ってないか見てよ」

カガンは今度はファイア・エレメンタルに変身し、[火]への抵抗性を得つつ焼け跡を探して回る。
焼け残ったところに大砲が20門ほど残っていたり、マスケットが残されていたりしたのを確認していると、旗艦らしき最も大きな船の半ば焼け落ちた船倉に、金属製の頑丈そうな箱が4つ、大切そうに並べられているのを発見する。

カガン「ん? 金属の箱?」
GM「それぞれ側面に両開きのドアみたいなものがついてるんだけど、その表面に呪文のような文様の書かれた紙が、ドアをまたぐようにして貼ってあるね」
カガン「ええ、いやな予感しかしません。ので素早くきびすを返します」
GM「そうしてカガンがその場を離れようとしたとき、ちらちらと炎を上げていた旗艦の壁がついに構造を保てなくなってくずれ、ドサドサッ! と音を立てて金属の箱の方に倒れていくよ」
カガン「逃 げ る 。後ろも見ずに逃げる」
GM「(無視して)倒れた材木の一部が箱に貼り付けられていた護符に当たると、護符はいとも簡単に破れて燃え上がる! 数瞬置いて、バン! と内側から扉が押し開けられ、キラキラと色とりどりの輝きを纏った、全身が割れたガラスでできた人型のなにかがよろめきだした。そいつはあたりの状況を確認するかのようにゆっくりと首を巡らせると、ひた、とカガンに視線を止める。

『状況:火事。友軍ノ存在ヲ認メズ。推論:友軍ノ屍体数体アリ、周囲炎上中。原因ト思シキえれめんたる発見。コレヨリしーくえんすヲ攻撃もーどニ移行スル』

と金属的な声で呟いたかと思うと、カガンの方にまっすぐ突っ込んでくるよ」

カガン「あ、もう逃げ終わってます。安全な住居の座面が薄くなってきたソファでハロハロとか食いながらどうでもいいテレビ番組ぼんやり眺めてます」
GM「(無視して)じゃあイニシアチブで」
カガン「横暴だ! クソマスター!」」

現れたのはグラス・ゴーレムだった。

ゴーレムらしく呪文無効化能力とDR5/アダマンチンを持ち、光を乱反射して近くのものの目を眩ませたり、全身ガラスなので殴るとダメージを受けたり、ついでに攻撃は全て出血攻撃だったりとなかなかの難敵である。

1体だけでなく、後ろの箱からもう1体追加で現れ、逃げ出したカガンを執拗に追ってくる。

しかし我らも7レベル。そうそう負けてもいられない。
カガンはソモサンをエンラージパーソンで巨大化させつつ、「こんなこともあろうかと」準備しておいたストロング・ジョーをかける。

ソモサン「おお、これでパンチが4d6に! これはかつる!」

そのほか、アレクサンドラの足止め爆弾やデニックスの二刀連撃がうなり、ものの数ラウンドで2体を破壊し尽くす。

カガン「……まだ2箱残ってるねえ」
ソモサン「残しといてもいいけど、雨降ったりして御札がとれたらまたあいつ出てくるんでは」
カガン「あいつら疲れないから、そんなことになったらこの島の生き物殺し尽くすぞ」


いろいろ頭をひねった結果、メノルカ号をこちらまで曳航し、大砲20問と鉄砲を回収しつつ、あの「箱」を沖合まで運び出して海洋投棄しようということに決定し、副長に向けてセンディング*1を送ったあと、船が来るまで休息することに。

アレクサンドラ「とっといて適当な戦場で放てばいいのに」
ライルニス「いつこっちに向かってくるかわからん上、無限のスタミナ持ってる無差別殺戮兵器と並んで戦いたいの?」


というあたりで以下次号。



*1 4レベルクレリック/5レベルウィザード呪文。75文字以内のメッセージを問答無用で届ける。4/5レベルでこれ? って思わないでもないけど、使ってみると超便利。こういうユーティリティ呪文が異様に充実してるのがD&D系のゲームの大きな特徴と言える。


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