2014年7月12日土曜日

【PF】Kingmaker第24回【プレイレポ】 フックタン湖の魔物

公式シナリオなので超ネタバレ。
 Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。

第4部「Blood for Blood」(血は血を招く)第4~5回。
というのも、諸般の事情でメンツが揃わなかったりしたため冒険がスローペースになったりしてたのでした。ドンマイ。

領主 :アルティン=ゲール子爵 パラディン(PL:ゆずる)
将軍 :騎士ジュゼッペ ファイター(PL:L-Heart)
外交官 :アイリス バード(PL:ほりび)
宮廷魔術師:マーティン クレリック(PL:扇)
執行官 :騎士マルルイス バーバ/ローグ(PL:備前屋)
諜報長官:リルカ ウイッチ(PL:うら)

(前回までのあらすじ)
ドレレヴ砦を陥落し、蛮族掃討への橋頭堡を気づくことに成功した一行。蛮族はドレレヴの貴族の長女を連れ去っているという。人質を取り戻す、周辺地域の治安を回復する。両方を同時にやらなくっちゃあならないってのが領主のつらいところだな。覚悟はいいか?




 人質になっている娘たちを捜すためには、蛮族を率いるアーマグの居所をつかまなければならない。とはいえ、今のところ手がかりらしきものもないので、周辺地域で怪しげなところをつぶしていく、ということに。*1


 晩秋、ときに雪さえちらつく中、ドレレヴ砦周辺の沼地を歩き回る。

 泥に足を取られながら探索を進めるうちに、透明化したダークナーガにいきなりライトニングボルト連打されたり、古代の鉱山あとに潜んでいた6本足のネコのような小型の生き物*2に襲われマルルイスが即気絶したり、コボルドソーサラー載せたキマイラに透明化状態で襲われて、しかも初手にスティンキングクラウド食らってみたりと剣呑な土地柄であることをまざまざと思い知らされる。

まあ、だいたいの敵は寝るから問題ないんだけどね!


その後、ドレレヴ砦が面するフックタン湖周辺を探索するうちに、ボガードの居留地を発見する。
夜行性であるボガードはわずかな見張りを残して地下のねぐらにいるらしく、地上にはわずかな兵と、木の檻に閉じ込められたアメンボにも似た人型生物ボグストライダーが囚われているばかりであった。

一行は素早くボガードたちを無力化し、カ・ケクトと名乗るボグストライダーを解放すると、ボガードたちの巣の入り口はすぐ近くの中州にあること、自分は狩りに出たところをボガードのパトロールに囚われたこと、自分の居留地はもっと南の湖池地帯にあることなどを聞き出した。

***

カ・ケクトの言うとおり、中州には巣への入り口とおぼしき穴が見つかるも、通路は途中で水に塞がれていた。

マーティン「うーん、ウォーター・ウォークはあるんですが、ウォーター・ブリージングは持ってきてないですねぇ……」
アルティン「……ボガードって水中呼吸できるわけじゃないんだろ? てことは、ねぐらは地上側にあるんじゃないか?
ジュゼッペ「……てことは、この中州から陸地側のどこかに通路が繋がってるかもですね」
アルティン「よし、掘ろう

というわけで、PCたちは携帯用ショベルを手に、当てずっぽうに陸地を掘り返してみることに。

アホかお前ら


しかし、恐ろしいことに3度目の試行で実際に通路を掘り当ててしまう

アルティン「よし、我々の頭脳的作戦が的中したぞ!


もうやだこいつら。


掘り当てた通路は土でできており、空気は生臭く、じっとりと湿っていた。床は無数の足ヒレのある足跡と、てらてらと光る粘液で塗り固められている。

陸地側に向けて通路を進むと、突き当たりが木材や泥で塞がれているのが見える。
どうやら内側から塞がれたものとみた一行は、携帯用破城槌を取り出し、素早く破壊する。
しかし、ボガードたちも黙ってはいない。障壁が破られたと見るや、木材の隙間から槍を突きこんでくる。その穂先は野生のものとは思えぬほど鋭い。
そこでPCたちはACの高いジュゼッペを先頭に、一体ずつ敵を切り崩し、じりじりと部屋への侵入を試みる。
ボガードたちは槍先を揃え、果敢に抵抗するが*3、一進一退の攻防はやはり地力に勝るPC側に有利に傾こうとしていた。

そのとき、PCたちが侵入してきた通路から、金の冠を付けたボガードが現れる。

GM「ふふふ、侮ったな。一番後ろにいるのはアイリスか。食らえ、スレイ・リヴィング! 頑健セーヴどうぞ!」
アイリス「ぐ、失敗……即死?」
GM「ふあははは! PFのスレイ・リヴィングは……なんとセーヴに失敗すれば、12d6+レベルダメージです! ……ってなんだこれ! リヴィングをスレイしてねえじゃねえか! くそ! 57点どうぞ!」*5
アイリス「あっぶねー、生きてます」
GM「ええい、昔の性能だったらー! あーでも一応50ダメ超えてるんでマッシブダメージを」
アイリス「あ、はいはい。まあ、3以上なんで余裕で……(ころころ)」


ここで我々は、アイリスのプレイヤーであるほりびさんの真の力を思い知ることになるのである。


アイリスの生死をかけたダイスはゆっくりと転がり、最後に1の面を上にして止まったのだった。

全員「ちょwww マジかwwwww」
GM「いやー、さすがほりびさん。俺、侮ってましたわ。正直スマンかった」
アイリス「いやいやいやいや、ちょっと待ってちょっと待って!」
リルカ「そうですね、面白いんでもったいないけど、ここは振り直しで」
GM「……ちっ。いやだがしかし、ほりびさんならやってくれる!」
アイリス「いやいやいやいや! てい!(ころころ)……20。あぶねー!」
GM「なんでそう極端なんスか!w」
全員「ていうか最初に出せよ!

金冠のボガード「おのれ、我が呪文を耐えるとは!」

必殺の一撃を耐えられた金冠のボガードは元来た通路を戻っていく。

そして数十秒の間があって、小さな振動が伝わってきたかと思うと、通路の向こうから一気に大量の水が押し寄せてきた。*4

アルティン「ギャワー! 水計! おのれ孔明!」
マーティン「大丈夫、こんなこともあろうかと、全員にウォーター・ウォークをかけておきました!」
GM「(ルールを読みながら)……ルール的には、この状況だとまずいことになるんじゃね? 『水面から1-2インチ上に浮く』って事は、一気に水位が上がると、天井に挟まれて動けなくなるんじゃねえの? 」
リルカ「……たしかに。では、めんどうなことになる前に脱出する方向で」
アイリス「了解ー。では手近の2人はこちらで回収しますね」

ということで、窮地をディメンジョン・ドアで脱出しつつ、いったん砦に帰還することに。

***

なお、ボガードたちは翌日準備万端整えたPCたちに念入りに絶滅させられた模様。

アルティン「領主としては、領地内の不安定要因穏便に排除しておきたいからね!」

アッハイ。その通りです。*6


というあたりで今回は終了。
次回、ついにアーマグの本拠地へ!




*1:ホントは魔法とかで何とかしようもあるんだけど、プレイヤーが休んでたりとかがあるので、その間に統治イベントを終わらせよう、と言う流れに。長くやってりゃそういうこともあらあなー。
*2:オウルムヴォラックスというキャンペーンオリジナルモンスター。小型の魔獣のくせにHP100超えてるわ、6本の足でかきむしり決めてくるわでかなり危険。まあ、寝るけどね!
*3:最高でも5レベルファイターなのでタイマンでは勝負にならん。というわけで、数体で1人にかかり、1体以外は全員援護する、という戦術をとることに。4体がかりで足払いとかすれば、+6は見込めるのでまあまあ機能する。
*4:金冠のボガードはクレリックなので、巣の要所要所に石で防水帯を作っておき、緊急時にはストーン・シェイプで軟化して水を注げるようにしている、という設定。
*5:スレイ・リヴィング ……”スレイ”・リヴィングなんだからちゃんと殺せよ! 5レベル呪文のくせに! シナリオのスペルリストに書いてあって、大喜びで使ってからルール読んだら超ションボリ性能だったつーの! ぬかーっ!(ぬか喜びの意)
*6:ちなみにシナリオ的には彼らのせいでフックタン湖の海運が滞っていたという設定だったため、このジェノサイドによってウトガルドの経済力が向上してたりします。メリケン容赦ねえな。まあ、人食いだしなボガード。

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