新しいD&D系ミニチュアゲーム ダンジョン・コマンドが7月末に出るということで、先行公開されてるルールを読んでみた。
ルールはこちらからダウンロード可能。
http://media.wizards.com/downloads/dnd/DnD_SkirmishRulebook.pdf
ホビージャパンの紹介ページはこちら。
http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/miniatures/
PLは12クリーチャー(固定!)のウォーバンドを組むとともに、30枚以上の「オーダーカード」のデッキと「指揮官カード」を用意する。あと、マップはキャッスル・レイヴンロフトみたいな組み合わせ型タイルを大2枚、小2枚持ち寄って対戦相手と組み合わせる(なお、今度発売になる「ハート・オヴ・コアミア」「スティング・オヴ・ロルス」にはこれらがセットになっている)。
今回、プレイヤーは「指揮官」として自分のウォーバンドを指揮する。このへん、DDMでは「指揮官能力を持ったユニット」が使われてたけど、ダンジョンコマンドでは実際にニットとしては登場せず、「指揮官カード」が用意されている。
ゲームは「場に出てるクリーチャー皆殺し」か「モラルが0になる」かで終了。
プレイヤーはそれぞれ1キャラずつを交互に動かしていき、全クリーチャーがプレイし終わった時点でクリンナップフェイズ(効果の処理、アンタップなど)を経て次のラウンドへ移行する。
モラルってのはちょっと変わってて、クリーチャーがダメージを受けたとき、PLの選択で「受けたダメージ10点につきモラルを1消費する」ことで受けるダメージと副次効果をすべてなかったことにできる。うっわー、男らし一……つーかおおざっぱなルールだなおい。
のわりにはその行為が「Cowering」って名付けられてたり。……それ、「萎縮」かぁ?
あ、あと、マップ上に落ちてる宝を拾う(要標準アクション)ごとにモラル+1できるみたい。
クリーチャーにはそれぞれ「レベル」が設定されていて、指揮官カードに記載されているリーダーシップ値までのレベル合計分のクリーチャーを指揮することができる。リーダーシップ値が7の指揮官なら、7レベル1体か、3レベル+4レベルの2体か、あるいは1レベル7体、みたいなカンジで指揮できる。
なお、リーダーシップ値は毎ラウンドごとに1ずつ上昇していくので、ゲームが進行すればより高レベルのクリーチャーも登場させることができる。
最初に登場させるクリーチャーは選べるけど、ゲーム開始以降はカードをランダムに引いて、しかもリーダーシップ値が足りてないとクリーチャーが出せない=高レベルのをあとから出すにはクリーチャーが死なないと出せないっぽいのがつらい予感。なお、手持ちにできるカードの枚数には制限があり、使わないとドローできないっぽいんでウォーバンドの構成は相当考えないとマズそうなカンジ。
他にも、クリーチャーにはそれぞれhp、近接攻撃、遠隔攻撃、移動力、特殊能力なんかが記載されてるんだが、さあここでお立ち会い。
……気づいた?
そう、命判やACがないんだ。
このゲムでは、近接でも遠隔でも、攻撃したら必中! なのである。
あ、遠隔攻撃には「Coverが入る状況で攻撃された側がDodge(要タップ)すれば攻撃無効」とかあるけど。なんだそれ。
あと、タップすると使える能力(ようするに、標準アクションが必要なパワーってことかね?)を持つクリーチャーもいるみたい。
ついでに、移動について。
基本、移動は1R1回に整理された模様。
そんで、噂に聞くNextの影響なのか、「移動アクション」がなくなってて、「標準アクション」(要タップ)、「マイナーアクション」(タップ不要)、「即時アクション」(レスポンスとしてのアクション:要タップ)となってる。
……なんかかえってわかりにくいような気も。ドンマイ。
あ、あと機会攻撃はなくなり、かわりに「敵クリーチャーと隣接したら移動停止・移動するにはシフトしかない」という、いわゆるZOC的なルールが追加されている。ほかにも、 突撃や間合いとかのルールもなくなってる。うむう。
さらに新しい概念として「オーダーカード」が導入されている。
このカードはいわゆる一日毎パワーとか特殊能力なんかをクリーチャーに使わせるもので、カードに書かれてるレベル、能力なんかが適合してることを前提に、そのクリーチャーにタップさせて使用するカンジ。ほかにも装備とか防御魔法とか、クリーチャーにくっつけておくタイプのカードもある模様。
なんか3レベルキャラのhpが60くらいのゲムなのに5レベルパワーのKilling Strikeが100ダメージとか豪快なことになってるが、Uncany Dodgeカードで「すべてのダメージ無効」とかできるっぽいのでなんともなかったぜ!
ええと、おおざっぱなルール紹介としてはこんなとこかな。
DDMと比べると、よりボードゲーム色が強くなってるカンジかねえ。
「タップでカードとか特殊能力使用」ってルールになってるので、「手番を後に残した方が有利」=「クリーチャーいっぱい出した方が有利」だけど、クリーチャーいっぱい呼ぶと高レベルのクリーチャーが出せないとか、いいアンビバレンツだと思う。
クリーチャー交換ができなかったり、後続がランダム引きだったりってあたりが微妙に膠着を呼びそうな予感もするけど。ドンマイ。
それよりなにより「命判がない」、つーか「D20がセットに入ってない」ってのかけっこうな驚きだった。
と同時に、なにやら不安が。
いままでのD&D系ボドゲは、「D&Dを広めるためのシステム」をなんかしら備えてたと思うのよ。DDMしかり、レイヴンロフト系3部作しかり。
D&Dにあわせた戦闘システムとか、ルール用語の統一とか。
今回のダンジョン・コマンドはそういうアレがすごく薄い気がするんだよね。
極端な話、これ、D&D関連ゲムとしてでなくても同じゲム作れるよなーとか。
…………なんか、ボドゲとD&D分離しようとしてるんじゃねえかのう>WotC
まあ、いろいろ文句たれてみたけど、ゲムとしては面白いんじゃねえかと思うんだよね。
曲がりなりにもDDMやらレイヴンロフトからさらに発展してるゲムな訳だし。
カードの内容をほとんど見れてないのであんまりうかつなことは言えないけど、まあそうひどいバランスにはしないだろ…………今後カードだけ別売りにして、カードにレアリティが付くようならどうなるかはわからんけどw
なにより、ラインナップに含まれるユニットがえらい豪華だw
「スティング・オヴ・ロルス」 セットなんて、ドライダーにアンバーハルクですよ!
http://www.wizards.com/dnd/Article.aspx?x=dnd/4dnd/duncommgallery1
ちょっと前ならこの二つのシングル買いでドラウセットまるまる買えたっちゅーねん。
「ハート・オヴ・コアミア」のほうもカッパードラゴンの他、TRPGのPCに使いやすそうなユニットが揃ってる。
http://www.wizards.com/dnd/Article.aspx?x=dnd/4dnd/duncommgallery2
日本語版も発売になるようだし、12体入ってこの値段なら、まあそこまでハラ立たないんじゃねえかなーと。
いいから買っとけ!
まあAmazonにはまだエントリーされてないけどな!
余裕!
【レポート】大分混成TRPG-Convention227[2024/10/06]
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いつまでも暑いと思っていたけど、10月ともなればさすがに若干涼しく感じるようになってきました。 幸い当日の天気は良かっ …
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2 日前
2 件のコメント:
紀伊国屋 BOOKWEBで注文しましたー。↓
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htmy/0786960175.html
あ、やっぱりロルスの方ですねw
紀伊国屋安い!
3358円ですか!
この値段ならフィギュア12体ってだけでもイケてるなぁ……
Amazonでは英語版すらないのに……
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