2024年5月20日月曜日

【PF2Re】あたらしい次元界2 インナースフィア

 なんか概要だけ訳して終わりってのもアレかな、と思って、これまで「内方次元界」と呼ばれてた”インナースフィア”の各次元界を訳してみたんだけど

クッソ訳しづらい

1文がやたら長いだけでなく、なんか妙に抽象的な内容で全然進まなかった。
けど投げるのも悔しいので歯を食いしばって訳した。


GMCore p175-182あたり。
まあ概要だけなんで、ご参考まで。
”創造の炉”の「生命エネルギーに満ちあふれてるけど、強すぎて直で浴びると焼き尽くされて死ぬとか、それでも都市があって生きてる生物がいるとかちょっとすき。
Kingmakerでおなじみ、腐れフェイどもの巣である原初の世界の解説もあるよ!

創造の炉 CREATION’S FORGE

創造の炉は、生命を維持する生命エネルギーvitality energyの源であり、受肉しようとするすべての定命の者の魂の起源であり、逆説的にすべての次元界で最も敵対的な本質を持つとも言える。生命エネルギーはアンデッドを傷つけ、生物には有益であるが、なんら魔法の防御なく晒されれば最終的には全て焼き尽くされる。次元界内部には、たとえて言うなら燃えさかる星が中心にある。実際、The Universeの星々は、輝くコアの中心に創造の炉へのポータルを備えており、大いなる生と死のサイクルのなかで受肉前の魂が最初の一歩を踏み出すのを守っている。
鮮やかで目がくらむような次元界の内部には生きるものもまれであるが、フェニックスの類縁種ヨーティスjyotisは強烈な排外主義者として存在を知られている。Arudellisiirと名付けられた、キラキラと輝くクリスタルの都市に住む彼らは自らを自分たちの次元界の燃えるような精髄から生まれた魂を守る守護者であり、それを育む庭師であると考えている。ヨーティスは神々やその僕たちに強い不信感を持っているが、取引が可能であり、いくつものアーティファクトや他の次元界には危険すぎるとみなされた囚人を管理していることも多い。


虚無界 THE VOID 

虚無界に広がる広大な無は無慈悲であり、一片の光もなくただ破壊とニヒリズムだけが存在している。そのエネルギーに晒された生物の生命の力は崩壊して消尽し、腐食してボロボロに分解され、塵と化し、最後は消え去ってしまうが、それでも虚無界は反生命としての姿を保ち続ける。もっとも高密度なところでは次元界のエネルギーが凝集し、黒い結晶質の雪のような構造体を形成する。このような不規則性は、ときにこの次元界の住人であるsceaduinar(SKAY-doo-nahr)をも造り出す。空虚な闇の中に漂う、美しくも危険な都市に住む、「虚無の猛禽void raptors」と呼ばれる者たちは真の意味で創造ができず、これは創造の炉のライバルたちによる古代の裏切りに原因があると考えている。Scadeuinarsは、生命エネルギーにより維持されているクリーチャーだけでなく、アンデッドに対しても暴力的に応対する。彼らは、アンデッドを彼らの次元界のエネルギーに値しない不自然な寄生虫と見なしている。
黒き深みthe black depthsには彼らの魂と次元界のエントロピーエネルギーとの相互作用による偽りの生命を生きる宿命にあるアンデッドで満ちている。虚無界の環境、住民たち、アンデッドの犠牲者によってもたらされる全ての恐怖に関わらず、黒き深みにはまれに次元界を渡る人々の避難所が隠されている。マリカー城塞Malikar’s Keepはその一つで、名ばかりのリッチの領主は代償を支払う者に隠れ場所を提供している。そのほか、フォールン・デュロマックFallen Duromakのような失われた世界※や、アンデッドを捉える巨大なガラスの球体「永遠の戸口Eternity’s Doorstep」等が知られている。

※かつてデュロマックと呼ばれる惑星であったが、デヴィルやクリフォトによる侵略を受けた際に深淵界に吸い込まれてアンデッドだらけの星となった


原初の世界 FIRST WORLD

原初の世界は、2番手にして最終バージョンとなるThe Universeを造るため、神々が比喩的な材料と色のパレットを試すための、いわば第一草稿であった。より獣的で、原始的で、美しい世界--その色彩と感覚は、あとから造られた世界であるThe Universeより明るく鮮烈である。フェイが大勢を占める中に最長老Eldestと呼ばれる神がかった存在が住んでいる。気まぐれなフェイの嗜好を反映するかのように、原初の世界の自然法則は常に予測できないほど変化する。距離と時間には一貫性がなく、1時間、あるいは1日を原初の世界で過ごした定命の旅人が、自分の次元界に戻ったら100年、あるいは数秒しか経っていなかった、などと言うことも起こりうる。
原初の世界は魂のサイクルの外側に立つ世界であり、最長老の数少ない信奉者を除く、フェイとしてこの世界で受肉したものたちに「大いなる放縦の地Great Abandonment」と呼ばれている。しかし、創造の炉に隣接する次元界であることは、原初の世界にあらゆる種類の奇妙な生命があふれ、ノームのように次元界を離れぬ限りこの世界生まれのフェイには真の死が訪れない環境を与えている。定命の世界の自然あふれる場所には原初の世界と繋がる天然のゲートが存在し、時にフェイはそこを通じてthe Universeに出入りし、気まぐれな欲望を満たすために定命の者を罠にかける。


影界 THE NETHERWORLD 

暗く、ゆがんだ、不完全なthe Universeの写し身である影界は、The Universeとオーバーラップしながら、虚無界との緩衝材あるいは導管としての機能を果たしている。影界は重なり合うThe Universeとどこか似ていながら歪み、あるいはねじれた、永遠に薄闇に包まれた世界だ。The Universeの都市のある場所には影界にも都市があるが、時に廃墟となり、また時に恐ろしくもおぞましいレプリカとして存在しているこ。中には美しく、比較的安全が保たれている、シャドウ・アブサロムのような巨大な都市もある。このゴラリオンのアブサロムの暗きドッペルゲンガーは、暗闇に現れる一方通行のポータルからもたらされる次元界間の貿易を取り仕切っている。
影界には黒く変質したThe Universeからのクリーチャーが多く生存しており、その多くは何世代にもわたって影界に閉じ込められた後、影界に適応した移民である。カヤル、あるいはフェッチリングと呼ばれる影界の原住民はもとは人類であったが、影界に数千年間晒され、奇怪な種族との交雑により、彼らは永遠の変容を受けた。はるか昔、地獄から逃げだしてきたヴェルストラックスは、影界を自らの故郷として受け入れ、生贄にして守護者であるゾン=クーソン神に仕えるため、恐るべき”完全性”というメッセージを、身体の切断を通じて広めている。対照的に、ドジリアクスd'ziriaksや影界に領地を持つ恐るべきアンブラル・ドラゴンは影界で生まれた。その中で最も偉大とされるのはシャドウ・アブサロムを支配するアルグリニジアArgrinyxiaである。


アストラル界 ASTRAL PLANE 

「銀の海」は、インナースフィアを取り囲み、アウタースフィアから隔絶させている。アストラル界は、the Universeから流れる魂の河the River of Souls flowsを支え、骨庭Boneyardで行われる最後の審判のために旅だった魂を導く。虚空empty voidから遠く離れたところでアストラルを満たしている銀の物質は、火の元素界形の放つ霊的な熱から生まれた嵐によって渦巻き、また大渦Maelstromの混沌に触れて渦を生じ、死者の記憶と相互作用して偽の次元界やデミプレーンさえ産み出すことがある。魂の河は、魂を狩ろうとするデーモンや、血の臭いを嗅ぎつけたサメのように機会を窺い続けるナイトハグの目を惹いている。そうした捕食者たちから、魂の河はサイコポンプpsychopompsに率いられた現存するセレスチャル種のほとんどすべてと実存の見張り手monitor in existence、そして時にフィーンドたちによってその流れを守られている。魂の河の逆側にはアンチポーデAntipodeと呼ばれる場所から紡がれた生の精髄が創造の炉にむかって滔々と流れて続けている。
アストラルを旅するものは、この次元界は時の流れの影響を受けないことに気づく。この性質は多くの老いを恐れる定命の者に悪用されることがある。しかし、時からは容易に逃れることはできず、アストラル界を出たとたん負債が彼らに追いつき、彼らを一瞬にして塵に変えるほど年を取らせることを知る。


エセリアル界 ETHEREAL PLANE 

エセリアル界The Ethereal Planeはインナープレーンを包むように存在する、広大な霧のような次元界である。創造の炉と虚無界からの相互作用する潮力によって形成されたこの次元界は、霧の流れが渦巻き、柔らかな緑の輝きの不規則な蛍光と次元界の重なるぼんやりとした光にのみ照らされ、見えはするもののすべてが曖昧に映る。定命の者は自分の次元界の壁を意志の力で通り抜け、重力のないなか、危機と驚異、霧の中で見失われたり放棄されたもの、渦巻いたエセリアルの原物質から紡ぎ出されたなにものかの漂うエセリアル界を移動手段として利用する。肉食のモンスター、イーザー・スパイダーether spider、ハグと彼女たちの女神アラザーラAlazhra、そしてあらゆる種類の非実体のアンデッドが次元界の狭間をうろつき回っている。
エセリアル界を旅するものは、道標になるものがほとんどない霧の中で簡単に迷ってしまうが、それでもわずかに存在する恒久的な構造物が冒険者を引きつけたり、踏みとどまらせたりしている。そうした場所の一つ、「さまよえる魂の館House of the Itinerant Soul」は、道に迷い、あるいはさまよう魂に隠れ家を提供し、魂の河に引き寄せられず、またアンデッドにならぬような振る舞い方を教えている。次元界を旅する定命の者にとっての道標であるこの壮大な大聖堂は、安全とともに霧の中のガイドたらんとする友好的な霊たちの寄る辺としても知られている。



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