2018年6月8日金曜日

【PF】多島海の海賊王 第17話 ブラックプディングの池の水全部抜く

『多島海の海賊王』はゆずるGMのもと、月1でやってるパスファインダーのオリジナル世界でのキャンペーン。
現在レベル6。

船長 デニックス レンジャー PL扇
主計町 アレクサンドラ ハーフエルフのアルケミスト PLL-Heart
航海長 ライルニス エルフのウィザード PL備前屋
砲術長兼船医 アマータ ハーフエルフのクレリック PLうら
書記 ソモサン モンク PLほりび
帆布長 カガン ノームのドルイド PLいしかわ

4/12
竜絶蘭を求める旅は続く。
島の西側に移動しつつ蘭を探していると、森の中にタールのように黒い池が見つかった。



GM「池の水は墨のように真っ黒で、陽の光をまったく反射しない。あと、池の周りには草一本生えてないね。」
アマータ「……いやこれ、どう考えてもアレでしょ」
アレクサンドラ「……アレだよねえ」

そこでカガンがサモンネイチャーズアライⅠでカエルを招来し、池の周りを歩かせてみると、池の水面が突如として腕のように盛り上がり、カエルに塊となって振り下ろされた。
その後、黒い水が池の方に這いずるようにして戻った後には、蛙の姿は影も形もなかった。

ライルニス「ブラックプディングですね。ではイニシアチブで(もう戦闘になるものと悟りきった顔で)」



正規のD&Dminisなのに、出るとスゴくハズレ感の強いミニチュア

とはいえ、十分距離が取れているところでバフも攻撃呪文も制限無く使えるなら、多少hpが大きくてもどうと言うこともない。
アレクサンドラが爆弾を投げ、カガンが稲妻*1を落として痛めつけたところで、デニックスとエンラージしたソモサンが突撃する。
またたく間にhpを半分以上削り、楽勝ムードが漂ってきたそのとき。

「貴様ら何をしてやがる!」
「森の主に! この外道ども!」
「森の主を汚されるぞ! 皆殺しにして捧げろ!」

森の向こうから武器を片手に駆けつけたのは、戦化粧をしたトロルの群れだった。

カガン「ギャー! なに崇めてんだお前ら! 確実にまちがっとる!」
ライルニス「間違いは正さなければ! ファイヤーボール!」
デニックス「うわ、容赦ねえw」

ブラックプディングがほぼ死にかけたいま、トロルがちょっと出てきたぐらいでは我々の敵たり得ず。
なんと言うこともなく撃退しつつ、4つめの竜絶蘭を手に入れることに成功する。


ブラックプディング亡き後の池には大小さまざまな骨(多くは野生動物だったが、トロルや人間の骨も少なからずあった)が山を為して沈んでいた。

運がよければ冒険者の遺品のひとつも見つかるかも、ということで骨をどかしながら池をさらってみると、池の底に明らかに人工のものとおぼしき階段が姿を現した。

ソモサンが命綱をつけて潜ってみたところ、階段の奥には扉があり、壁からは引けるようになっている金輪が突きだしていた。
ロープを結び、全員で金輪を引っぱってみると、扉が開くとともに、池の水がどんどん吸い込まれていく。
どうやら持ち主が濡れなくても扉を通れるように作られた仕掛けのようだ。

中には過ごしやすい温度に整えられた図書室や、魔方陣の書かれた部屋などがあり、奥の間にはミイラ化した老人がベッドに横たわっていた。贅沢な記事に身を包まれたまま、おそらくは500年ほども前に眠りについたこの部屋の主人は、おそらく魔法使いとして一人ここに研究所を構えていたのだが、病か年齢かによって一人眠りについたものと思われる。

ただ一体、木製の像だけが主人の死を理解せず、ただ侵入者を排除すべく襲いかかってきた。500年眠っていたとは思えぬ強靱さであったがどうにか倒し、研究室を探ると植物を研究していたようで、竜絶蘭の球根3つと、処方に関する研究書が見つかった。


その後、蘭を探しながら島を歩き回っていると、いつしか大きな川辺に出た。
それまで人工物はほとんど見られなかったが、ここには金属製の塔が革の両岸にあり、かつては橋がかけられていたのだろうと思われた。
川を渡ってもよかったのだが、「どうもいやな予感しかしない」というデニックスの野生の勘によって、我々は川を遡上することにした。
まあ、どのみち目的地もなにもないしなw


4/23
川を遡上中、川面を突き破るようにして奇怪な人影が襲いかかってきた。
見れば、ウナギが何十匹も絡まり合いつつ、あたりにバチバチと電気の火花を散らしている。

カガン「うぉ、レッドデータアニマル! かば焼きでひとかせぎじゃよー!」
ライルニス「言ってる場合か! ギャルヴォだ! CR9だぞ!」

マイナークリーチャーの分際でカード化されてやがったw 

ウナギが集まってできたようなこのギャルヴォは、スゥオームっぽく単体呪文に完全耐性があったり、DR10もってたり、かみつけば電気を帯びてるし、ウナギを矢のようにして投げつけてくるしと、離れても近付いてもやっかいな特性を持っていた。

とはいえ敵は1体。
これは取り囲んで物理的に処理してしまえとばかりに前衛陣が一斉に襲いかかる。

GM「ほーほー、みんなギャルヴォの周りに集まって、アレクサンドラだけ後にいるのね。じゃあ、川の下流の方から頭のたくさんあるヘビが水面を割ってアレクサンドラの方に突っ込んでくる」
全員「!」

前門のウナギ、後門のヒュドラである。
複数回攻撃の代名詞みたいなクリーチャーがアレクサンドラに襲いかかる。

早く片付けてアレクサンドラを助けに行きたいところだが、ギャルヴォはやすやすと放置できる敵ではない。
うかつに前線を崩せばそこから各個撃破される危険すらある。

逆に、早く勝負を決めようと、近寄って負のエネルギー放出を続けていたアマータ*2が、PCたちをすり抜けてきたギャルヴォに襲われ意識を失うなどかなりきわどい場面もありつつ。

最終的にはなにげにパーティ1ACの高いアルケミスト・アレクサンドラの防御力と、ライルニスの放ったグリッターダストが功を奏し、きわどい勝利を拾う。


デニックス「しかし、なんというか、妙に計画的というか、連携するような動きだったな…… 誰かに差し向けられたような……」
ソモサン「……たしかに。ギャルヴォはともかく、ヒドラの動きは不自然でしたねえ。タイミングを計ったかのような……」
カガン「え、ぐーぜんでしょ。ヘビにそんな知恵ないって。ぐーぜんぐーぜん。」【自然のことしか頭に入れる気のないアホの子の顔で】


以下次号



*1 せっかく野外なのでコール・ライトニング。レイ・ラインの力を使って術者レベル1上げて使用。
*2 スゥオームの特性的に「単体呪文無効」持ってるなら、範囲呪文はダメージが1.5倍になるはず、との読みから。その読みは的中していたが……


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