公式シナリオなので超ネタバレ。
Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。
シナリオ3『ヴァンホールドの消失 The Varnhold Vanishing』。
領主 :アルティン=ゲール子爵 パラディン(PL:ゆずる)
将軍 :騎士ジュゼッペ ファイター(PL:L-Heart)
外交官 :アイリス バード(PL:ほりび)
宮廷魔術師:マーティン クレリック(PL:扇)
執行官 :騎士マルルイス バーバ/ローグ(PL:備前屋)
諜報長官:リルカ ウイッチ(PL:うら)
***
首長竜の住む洞窟を抜け、サイクロプスたちの古い壁画の遺された石造りの通路を進むと、サイクロプス戦士とおぼしき石像が並べられた広間にたどり着いた。
アイリスの見立てによれば、どれも1万年まえ、サイクロプス達によって築かれたマスマー文明の様式らしい。
天井に丸い円が無数に描かれた奇妙な広間には6体のサイクロプス戦士像が並べられている。
部屋の奥には石製のおおきなレリーフがついており、マルルイスが調べていると、突然天井からゴロゴロと石臼を引くような音がひびいた。
アルティン「ん? 罠か?」
GM「あたりぃー。天井の丸い円がいっせいにこちらに向けて開いたかと思うと、ものすごい勢いで水が流れ込んできます。部屋にいる人は反応セーヴに失敗するとその場で転倒します。」
全員「ギャー!」
GM「さらに、さっきの通路に隠されていた扉から二匹のドレッドゾンビが水を跳ね散らかしながらこちらに向かってきます」
全員「ギャー!」
GM「ついでに、天井の穴からは巨大な川鰻がぼとっと落ちてきて、叩きつけられた痛みで怒り狂いながら近くにいるリルカに襲いかかります」*1
全員「ギャー!いろいろひでえ!」
GM「うんまあ全部シナリオに書いてあるんでね! 僕もこんなひどいことはしたくないんだけど! でもしょうがないよね! さっさとイニシアツブを振りたまえよ君たち!」【超イキイキした顔で】
前衛がなんとか体を起こしレリーフのほうを見ると丈夫そうな格子とその先に伸びた通路が見える。
アルティン「! よし、ジュゼッペ、格子を叩き切れ!」
ジュゼッペ「オス! 強打全部いれて……37点!」
GM「うん、20点引いて。」
ジュゼッペ「ギャー! アダマンティン製かよ!」
GM「あと、格子だから少なくとも三本は切らないと通れないよ」
そして通路の奥からはドスドスというおおきなものの足音が。
その間にも、天井からの水が部屋を満たし、水に不馴れなPCたちは次々と足をとられる。
リルカ「ええい、らちがあかん!」
リルカは倒れたまま、自分の横にいたPC二人を連れて格子の向こうへディメンジョンドア。通路の奥の階段を降りてくる追加のゾンビの始末を二人に任せ、自分は格子の隙間から手を伸ばし、残りのPCを格子の先に転移した。
GM「ちっ……では、残されたゾンビと大ウナギが戦うのを尻目にw、皆さんがゾンビの死体を踏み越えて通路の先の階段を上がる間にも水かさはどんどん増えますが、ちょうどさっきの部屋の天井くらいにまで達した辺りでゴボッ! というおおきな音とともに、すごい勢いで水が引いていきます。確認に戻ってみれば、天井の穴は塞がり、ウナギもゾンビもきれいにいなくなってます」*2
***
階段を上った先は自然洞をほりぬいた建造物が広がっていた。
どうやら神殿かなにからしく、荘厳な装飾がなされ、そこここにはサイクロプスの神とおぼしき絵や彫刻が色褪せることもなく残されている。
壁画や装飾を調べるうちに、これらの信仰がカロン*5信仰であろうこともわかった。
その後、ソウルイーター2匹の潜む部屋でマルルイスが魂を食われかけたりしつつ*3探索を進めた結果、壁画にたくみに隠された扉の先に、体を恐怖にひきつらせ、硬直したまま床に転がされている女ケンタウロスを見つける。
アイリス「む。麻痺ね! 任せてちょうだい!」
アイリスはそう告げたが早いか、素早くオイルをむき出しになった腕や腹に塗りつけはじめた。
体を硬直させていた女ケンタウロスの目に自らが写りこんでいることを確認すると、一定のリズムにしたがって筋肉を蠕動させながら次つぎと奇怪なポーズを取り続ける。
やがて動きが激しさを増したところで、アイリスはアルカイックな微笑みを満面に浮かべ、上腕筋を力強く誇示するポーズを見せつけるかのようにピタリと停止した。
と、たちどころに硬直が解けたではないか!*4
女ケンタウロスはその場へたりこみ、はっ、はっと浅い息を吐きながら、怯えたようにそばにいたリルカにすがりつく。
アイリス「フフン、私の筋肉美の前には麻痺などないも同然よ!」
勝ち誇るアイリスを見る女ケンタウロスの目には恐怖が浮かんでいたように見えたが、たぶん気のせい。たぶん。
女ケンタウロスは、やはりノーメンケンタウルスの娘ザマンサだった。
中州の探索中、赤く光る単眼の巨人に触れられたとたん、死の恐怖に捕らわれ動くことができなくなったという。
その後、赤い眼の巨人の命令で、ゾンビにここまで運ばれた彼女がなぜ無事なままでいられたのかはわからない。
しかし、何度か頭のなかを覗かれるような気がしたことから、魔法的に情報が探られたのではないかと思われた。
本人は命を救われた以上、命を懸けて恩返しをしたいと意気軒昂であったがぶっちゃけ6HDのケンタウロスなんて足手まといにしかならんので一旦居留地まで送り届けようということに。
ていうかどうやって今まで生き延びてきたんだザマンサ。
そのために地上へ出る通路を探りながら歩いているところを、突如として悪臭の雲が襲う!
GM「ふはは! 透明化したピスコダイモンのスティンキング・クラウド呪文だ! さあ、イニシアチブ振れい!」
細い通路で奇襲されたというだけでなく、スティンキング・クラウドの毒煙*6で視界を奪われ、さらには毒に耐性があって煙の中では〈隠密〉に+30付くソウルイーターがPCたちの魂を吸い尽くさんと襲いかかる!
のだが、セーヴに成功したリルカは手近な仲間をひっつかんで素早くディメンジョンドアで毒雲から逃れ、最大化ライトニングでソウルイーターを凪ぎ払う。
前衛陣はピスコダイモンに殺到するが、狭いところに入り込まれているため挟撃できず、さらには[善]のダメージ減少にも阻まれ、なかなか有効打を与えることができない。
結局、ダイモンは暴れるだけ暴れてテレポートで離脱。
消耗させられるだけさせられて当然のように財宝もないというエンカウントとなった。
アルティン「あーくそ! もう帰る!」
新たな脱出路探しは諦め、来たルートをたどって外へ。
GM「えーでは、『死の谷』のそばに繋いでおいた馬たちがすべて喰い殺されています。呆然とする皆さんを嘲笑うかのように遠くからカラスの鳴き声が一声、響きます。」
アルティン「踏んだり蹴ったりだな、もう……」
結局徒歩でノーメンケンタウルスの居留地へ。
さいわい大したエンカウントもなく、無事イーコラのもとへザマンサを送り届けた一行は、イーコラに事の次第を報告する。
イーコラ「人間たちよ、あなたたちの勇敢な行いに心からの感謝を! 我らノーメン、命がけで助けてくれた者には、命を懸けて報いるが掟。姿かたちは違えど、あなた方は我らが同胞です。」
マーティン「いや、それほどでも……」
アルティン「その通り。パラディンとして当然の事をしたまで。どうぞお気にせず。(フフフ、また一歩この地方の統一に近づいたぜ……)」
なんか心の声が漏れ聞こえたりしつつ以下次号!
***
*1:ジャイアントイール。この水は地上の入口のあったシュリーク川の水を引いているので、川に住んでたイールが吸いこまれたという設定。バカみてえ。ご丁寧に落下ダメージをちゃんと受けるとの記述もあるw
*2:首長竜のいた水溜まりの先の階段が、なんでか一度下ってから登るような作りになってんだけど、ここの部分がサイホンになって部屋にたまった水を一気に流し出すしくみ。なんだこのムダな凝りよう。バカじゃねえのホントにw
*3:ソウルイーターはアホみたいな攻撃力のほか、その名の通り殺した相手の魂を食い、蘇生できないようにする能力を持ってます。この時、死に至るダメージを受けたマルルイスは一度魂を食われましたが、「一分以内にソウルイーターを殺せば帰ってくる」との説明を聞いたPC一行の全力攻撃を受けて取り返されました。ちぇーw
*4:APG所載のパージング・フィナーリ呪文。呪芸をやってる最中にのみ使用でき、呪芸を停止した瞬間、麻痺、怯え、過労などが消える。これで3レベル呪文……まあ、バードだしねえw
*5:「Four Horsemen 黙示録の4騎士」の一柱で、地獄の川の渡し人としても有名。このダンジョンに出てくるダイモン(NEの悪魔みたいなの:ソウルイーターとかも仲間)たちはカロンの僕として召喚されている設定。
*6:スティンキング・クラウドは頑健セーヴ落とすと吐き気がする状態になるのに加え、雲がガッチリ視界を奪うのがヤバいよね。毒だからアンデッドとかがこれに隠れて襲ってくるとかスゲエ楽しい。GM的には。PLのとき出されたら確実に死ねよクソマスターって言うけどね! 余裕!
ラブライブ!スーパースター!! 第3期第7話
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今回は上海でLiella!メンバーと一緒にパフォーマンスをして、少しづつ心境が変化していくマルガレーテと冬毬、そしていずれは11人でと思っていても2人を見守るかのんの3人のお話。
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3 日前
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