Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。
シナリオ3『ヴァンホールドの消失 The Varnhold Vanishing』。
領主 :アルティン=ゲール子爵 パラディン(PL:ゆずる)
将軍 :騎士ジュゼッペ ファイター(PL:L-Heart)
外交官 :アイリス バード(PL:ほりび)
宮廷魔術師:マーティン クレリック(PL:扇)
執行官 :騎士マルルイス バーバ/ローグ(PL:備前屋)
諜報長官:リルカ ウイッチ(PL:うら)
***
先月に引き続き、捜索の済んでない地方の捜索行へ。
GM「……別にいいけど、あんまり時間おくと、行方不明者の生存率が下がるんじゃね?」
アルティン「とは言え、わが領土の平穏は大切だからね! あんまり早く行方不明者探し当てて
GM「……正義って……ローフルグッドってなんだろう……」
アルティン「俺はパラディンだ。従って、俺の行うことが正義だ」
アッハイ。その通りです。
ということで移動を開始するも、あいかわらず、というか、ほりびさんがPLとして参加している回はワンダリングモンスターが激しく剣呑に。
6月1日 ナクルスクロッシング出発
6月2日 コカトリス4匹に遭遇。
6月3日 ヴローデューエッド4匹の襲撃。※1
6月6日 シュリーク川岸で毒竜ペリューダに襲われ針だらけに。※2
6月10日 野営中にスティジラー4体に夜襲される。 ※3
6月15日 山道にてルフに襲われる。
アイリス「いやー、エンカウントの強力な土地ですねえ。剣呑剣呑。」
他の全員「…………」
その後、ルフの巣があるという山を調べたり、レストヴのすぐ南にケンタウロスの古い墳墓を発見したと思ったら同時に4匹のマンティコアに襲われ馬を殺されるなどしたため、補給のためにレストヴに帰還した辺りで第15回は終了。
***
続く第16回。
PCたちはヴァンホールドの西の山脈を越え、シルバーステップ湖に到着する。
人跡の途絶えて久しい湖畔※4は広く泥炭に覆われ、そこここからぶくぶくとメタンの泡が沸きだしている。
泥炭は燃料などの資源となることもあり、地域の捜索を始める一行。
マルルイスの問答無用の<知覚>40が唸り、泥炭に深く埋もれた古戦場を発見する。
無数の朽ちた槍や弓、ボロボロに腐った鎧を纏った白骨死体のなかに、泥炭に包まれ、空気や最近から遮断されてミイラ化した、古いタルドール人の死体を発見した。
リルカ「古いですね……おそらく数百年前のタルドールの遠征軍の将官です」
GM「と、その時! 君たちは周囲100ftぐらいの泥の中から、小さな人型が次々と立ち上がるのに気がつく! 子供が泥をこねて作ったかのように不揃いなそいつらはのろのろと泥から這い出し、無感情な目を君たちに向けている。その数16体。」
リルカ「……マッドマン。泥のエレメンタルですね。」
アルティンの「ふん、たかが2HDのエレメンタル、すぐに討伐してくれる!」
ところがそう簡単にはいかなかった。
足元が泥炭地で移動力が削がれている一方、エレメンタルの主武器は遠隔接触の泥投げであり、PCたちは動くこともできぬまま攻撃を受け続ける。しかも。
GM「命中ー。【敏】に2点。」
全員「ギャアアア! 能力値ダメージかよ!」
パーティは遠隔攻撃力、特にエリア制圧力に乏しく、足元の悪いなか広く配置されたエレメンタルをなかなか殺しきることができない。
ヘイストを駆使して、最終的には犠牲者なく切り抜けられたものの、かなりスリリングな一戦と相成った。
エレメンタルは攻撃力そのものは小さく、敵としても強いものではなかったものの、環境と組み合わせることで驚異となる、といういい例だね。
驚異だったわりに経験値もお宝も安いしな。
【すごくゲスい笑みを満面に湛えながら】
そして7月12日。
PCたちはついにノーメン・ケンタウロスの居留地に到着する。
ノーメンのケンタウロスは女系の部族で、槍で武装した女達がPCを遠巻きに取り囲み、さらにその後列に弓を持った男たちが控えていた。※5
ケンタウロスたちはその粗野な出で立ちからは想像もつかぬほどよく訓練され、互いに連携をとりながらPCたちをじわじわと包囲の輪に取り込んでいく。
ケンタウロスたちはここ数百年の人間との戦いの記憶からなかなかPCたちを信用しようとしなかったが、アルティンが以前スプリガンの砦で見つけた長弓スカイボルトを返しに来たことを告げると、半信半疑ながら部族のウォーチーフ イーコラのもとにつれていってくれた。
PCたちはイーコラに敵意や侵略の意図がないこと、ヴァンホールドの人々が消えた事件の捜査をしていることを話す。
さほど興味無げに聞いていたイーコラだったが、ヴァンホールドに残されたメモにあった『ヴォーダカイ』という謎の存在のことを告げると血相が変わった。
イーコラ「……我等一族は、この地に眠る大いなる邪悪を封じることを古よりの使命としている。
幾度もの人間との戦で伝承を知るものが死に、今ではその邪悪が何であるか、どこに眠っているかの知識も失われたが、我が母の寝物語にその名だけははっきりと覚えている……ヴォーダカイと。
……その名に触れるものは死よりもおぞましき運命に囚われると伝えられている。
それでもなお、お前たちはそれを探し求めるというのか?」
アルティン「むろん。我が領土を侵そうとするものには、相応の報いを!」
イーコラ「……良かろう。それでは、我が部族のしきたりにしたがって、お前たちは勲しをもって自らの証を立てねばならぬ。
まずはこの地より西の高地に住む巨大なブーレイ、『世界を食らうもの』カンケラータの首を示すがよい」
マルルイス「え? それって…………これ?(前回狩った超大型ブーレイの首をディメンジョナルバッグから取り出す)」
イーコラ「! この傷……まさしくカンケラータ……よ、よろしい。
これほどの勇者であれば、たとえお前たちが人間であっても助けることに異議を唱えるものもおるまい。
それでは、これより北の方角にある我らが父祖の眠る古墳におもむこう。
そこで託宣の儀式を行い、これから何をするべきかを導き出す。
ただ……最近あの辺にマンティコアが4頭住みついて、祖先を祭りに行ったものが襲われているとも聞く。お前たちにもう一働き……」
アルティン「あ、大丈夫。それもう殺してある」
イーコラ「へ? あ、そうですか……じ、じゃあ……向かい……ましょうか……」
【狼を追おうとして虎を引き込んでしまったのではとの疑いいっぱいの表情で】
その後、墳墓で行われた託宣に従い、南の山脈近くにある「幽霊石」と呼ばれる古代のエルフの遺跡を調査することに。※7
絶えず次元界への干渉を行っている、主を失ったその”石”の周辺は、次元界を超えてくるものたちの住処になっていた。
そんななか、住処を奪われたフェイズスパイダー ズズマスの頼みで”石”のそばに巣くうジルを倒すことに。
その折、3.5eのころのジルのつもりで戦いはじめたら思ったより強くてPLもGMもともにビビったりとか、マルルイスがジルに不意打ちされてフクロにされたあげく卵を10個産み付けられたりしたが、まあどうということもなく撃退。
ていうか例によって自由の領域で自由にされた。釈然としねー。
その後、ズズマスの助けもあって、ジルの巣穴に残されたシークレット・チェストを発見、ディメンジョン・ドアのワンドやヘッドバンド・オヴ・インテリジェンスなどとともに、チェストの持ち主とおぼしきウィザードの日記を見出した。
日記によれば、この「幽霊石」より遙か南の山中にある「オラー=カカンケット」から続く谷に隠されているものがあるという。
オラー=カカンケットが目指すサイクロプスの遺跡なのか?
消え去ったヴァンホールドの人々の運命は?
というところで以下次号!
※1:フェイの一種ヴローデューエッド。エンタングルとかスパイクグロウスみたいな野外で使うとえげつない疑似呪文をいろいろ持ってる。ヒドイ。
※2:竜の一種。なので眠らない。というだけでもこのパーティには驚異なのに、ブレスは痛い、回りにとげ(結構痛い上エリア攻撃なので命判無し)を飛ばすわ、堅くて硬いわとなかなかヒドイ。
※3:古代のサイクロプス文明が産み出したの秘儀式人型生物。目がなく、手に持ってる宝石を通して周囲を『見る』。さらにその宝石から酸の爆発を飛ばしてきたり、DR持ってたりとかなかなかいらん能力で一杯。ヤバい。ちなみにこのエンカウントのときはランダムトレジャーのダイス目が爆裂してて、+2サンダリング、ゴーストタッチのレイピアが手に入った。なんと+4相当ですよ! ……微妙w
※4:といいながらNPC(コモナー)はレストヴからここまでウナギを釣りに来たり、オムレツ用にルフの卵を取りに来たりしているようだが。At willでグレーターテレポートでも使えんのかお前ら。
※5:実際にはここ数百年のタルドールとの戦いで男たちが殺され、数が大きく減ってしまったため、男が保護されて前線に出ないよう配慮されてるという設定らしい。
※6:せっかくなので何人かキャバリアとバードを混ぜといた。先頭になったら「仲間をすり抜けて突撃」とか「挟撃で+4」とかのチームワーク特技でボコる予定でしたw
※7:この途上、ランダムエンカウントでのダイス目に定評のあるほりびさんによって、この界隈最強のエンカウント「シルバードラゴン」を引き当ててたり。これでこの付近の危険モンスターコンプリートですよ! せっかくなのでこの地方の著名銀竜ジャイタックスさんということにして、”幽霊石”までのエンカウントを免除してみた。まあ、たまにはこういうのもいいよね。
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