2013年2月5日火曜日

【PF】Kingmaker第11回【ネタバレ】 森の塔に潜む闇


公式シナリオなので超ネタバレ。
 Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。


現在は シナリオ2『大河は血のごとく赤く River Runs Red』をプレイ中。

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領主 :アルティン=ゲール男爵 (PL:ゆずる)
評議員 :”オレグの妻”スヴェタナ(NPC)
将軍 :”一人ファランクス兵”ジュゼッペ(PL:L-Heart)
外交官 :”筋肉外交官”アイリス(PL:ほりび)
大神官 :”エラスティルの神官”カヴケン (NPC)
宮廷魔術師:”デズナの神官”マーティン(PL:扇)
執行官 :”何でも食べる”マルルイス(PL:備前屋)
処刑官:”アホの子”オークス(NPC)
諜報長官:”キルマーク製造器” リルカ(PL:うら)
財務大臣:”商人”オレグ(NPC)
守備隊長:”一回堕ちた”アキロス(NPC)
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前回、旅から帰ってみたら街が巨大アウルベアに襲われてたという極度に気まずい思いをしたPC一行は、魔法の武器による戦力補充と、ついでに街の再生復興を済ませ、ついに本腰を入れてアウルベア追跡を行うことに。




森に住まう妖精ティレシアの話から、アウルベアは森の東のほうに移動していると当たりをつけたPCたちは、あまりにもトロルが多くて進めていなかった森の東側の探索を開始する。

アイリス(ランダムエンカウント担当)「いやー、何でこの森、こんなにトロルが多いんでしょうかね?」
ほかの全員「…………………………」

その途上、池に住んでた人食いワニガメ(賞金首)を見つけて殺したりとか、壊れた橋の橋げたが無事かどうかを確認しようと潜ってみたらヒドラと遭遇して、あわてて駆け寄ったジュゼッペが7本分のブレスまとめて食らったうえ、いつも通りまどろみ→とどめの一撃で抹殺したつもりになってたらヒドラがデスセーヴで出目20で生き残ってみたりとかグダグダの戦いを繰り広げてみたりしつつ。


月を跨いでの探索の末……

マルルイス「じゃあ〈知覚〉。出目10で38ですが、何か見つかりますか?

ついにアウルベアの足跡を発見する。


〈知覚〉は高いけど〈生存〉 はそんなでもない一行が一歩一歩慎重に足跡を追ってみると、その行き先は古い時代のエルフの要塞だった。

要塞とは思えぬ優美なフォルムの城壁は、森の湿気と地衣類、無数のツタ植物に包まれ、あたかも自然の一部であるかのようにも見える。しかし城壁の向こうに頭だけ出している見張りの塔が、それが人工物であることを強く物語っている。

<Behind the GM screen>
この森はかつてエルフの大帝国の東端で、この砦以外にもこうした古い遺跡があちこちに残されている。ずいぶん前に見つかったエラスティルの聖堂なんかもその手の建造物の一つ、という設定。この辺、異様に長い歴史を誇るゴラリオン大陸の面目躍如と言ったところ。
こういちょっとした建物とか小物に歴史を盛り込んでくるのがうまいんだよなあ>APシリーズ

アルティン「ここが例の”ダンシングレディ”とやらがいるところか……」

ティレシアからの情報では、「あの子が踊るとまわりの者も踊らずにはいられなくなって、やがてあの子に血を吸われて死んでいく」とかなんとか。
イヤすぎる。

とりあえずざっと周辺を探索すると、閉じられた門があるほか、南側の城壁の一部が崩れていた。
ミンの方は備えがありそうだったので、マルルイスが持ち前の〈隠密〉を活かして崩れた城壁の方にそっと偵察に向かう。

GM「じゃあ、〈知覚〉どうぞ」
マルルイス「う……で、出目10で38……で……は?」
GM「ええ、相手は透明化して黙って立ってるので見つかりません。奇襲ですな……命中。急所攻撃ー。あと毒もー」
マルルイス「ギャー!」

背をいきなり切りつけられたマルルイスは、なにもいなかったはずのそこに、青い肌の、ハーフリングを邪悪にゆがめたような生き物が立っているのを見出す。

リルカ「ギャー! クイックリング!」
アルティン「え? なにそれ?」
リルカ「……PC的には達成値が足りなくて名前しかわかりませんw」

あわててPCたちが城壁に空いた穴に殺到するが、クイックリングをどうにか取り囲もうとしたところで、クイックリングの手番。

GM「じゃあ、1回攻撃してから移動するか。10,20,30……」
ジュゼッペ「……え? 何ft動くの?」
GM「120ftですがなにか? そいつは霞んで見えるほどのスピード*0で中庭を駆け抜け、ツタと苔に覆われた高い塔の後ろに走って見えなくなる。と、同時に鋭い笛の音がそちらの方から聞こえ、城壁の向こうからこっちに向かって複数のがちゃがちゃという足音が向かって来るのが聞こえる」
ジュゼッペ「んなアホな! まわりはきっちり索敵してるのに!」*1
GM「でも、足音はどんどん近づいてくるよ」
マルルイス「まずい!挟撃される前に、先にクイックリングを叩こう!」

あわてて後を追うマルルイス。

GM「すると、建物の影から超大型のアウルベアが出現しますー

マルルイス「ギャー! ちょっと待てえええ!」

しかし。しかしだ。
超巨大とは言え、アウルベアは動物である。

リルカ「じゃあ、まどろみで。DC22」

GM「(ころころ)…………耐えられるワケねぇだろw」

こうして街を襲ったアウルベアはジュゼッペの一撃の下に倒されたものの、クイックリングはそれを見て塔の中に駆け込む。

アルティン「いかん、迎撃の用意をされる前に行くぞ!」

一斉に塔の中に駆け込む一同。
そのままの勢いで最上階まで駆け込むと、さっきのクイックリングとともに美しいドレスに身を包んだ緑色の肌の女がステップを踏みながら襲いかかってくる。コイツがダンシングレディだ。

GM「では、全員DC21の意志セーヴをどうぞ。失敗した人は自分の意志とは無関係に踊り出します

見事に全員失敗。

マルルイス「あれ? 敵の護衛は?」
GM「……いい質問ですね!(ころころ)いっしょに踊ってますw」

なんで「敵だけ」とかじゃねんだよこれw

GM「ええい! とりあえずレディはいちばん近くにいるジュゼッペに噛みついて……12点と【筋】に4ダメージ!あと【耐】にも1d4点!*6
ジュゼッペ「ひでえ!【筋】ダメージはひでえ!」
GM「とりあえず、レディの踊りは終了。みんな動けるよー」*2
リルカ「では……部屋の奥を中心にして、ブラックテンタクルズを」
GM「ギャー! めんどくせえ呪文が!」

移動を封じられた敵は、じわじわと各個撃破。スピードスターのクイックリングも移動を封じられてはできることもなし。ついには全滅する。

その後、塔の中を探って古い時代のエルフの水時計や彫像などが見つかったのを意気揚々と持ち帰る算段をしつつ、塔を降りる一行。

と、そのときであった。

GM「では、階段を最初にで下りてるのは……アルティンだね。階段を下りてる途中で、いきなり横合いから巨大な不可視のものに殴りつけられます」
アルティン「はいぃ?」

そこにいたのは、透明化してPCたちが降りてくるのを待ち構えていた超大型のアウルベアだった。

リルカ「! そうだ! 2匹いるって言ってた!
アルティン「遅いわ! 殴られる前に言えよ!」
GM「アウルベアには鞍が付いており、そこにはハリネズミのような奇怪な人型の生物がまたがっている*5。『ギャハ! やれ! 食い尽くせ!』ということで噛みつきと爪2回な……おし、全部命中。そんで最後の爪で組み付き状態にするわ」
アルティン「ギャー!! リルカ先生! 早くまどろみを!」
GM「では、他のみなさんは〈知識:宗教〉をどうぞ」
マーティン「……宗教……だと?
GM「ええ、 ゾ ン ビ で す」
全員「ギャーーー!! 寝ないいぃぃ!」

PCたちは狭い階段のため、アルティンの救出のために近寄ることもかなわず。

2回目のアウルベア・ゾンビのフルアタックが行われたのち。

アルティンは、アウルベアの嘴によって胸を大きく引き裂かれ、そのまま事切れた。


GM「勝ったッ! キングメーカー第2部完ッ!」*3


とはいえ、残りのPCたちも手をこまねいているわけではない。
アルティンの死のショックを乗り越え、ゾンビと、その背のハリネズミ人間の攻撃に移る。

しかし、やたらでかくて堅いアウルベアのゾンビだけでもしんどいのに、ハリネズミ人間もまたいろいろ呪文を使ったり、背中の毒とげを投げつけてきたりとなかなか手強い。
それでもマーティンの超絶回復能力と、リルカの邪眼によるペナルティ付与攻撃により、第2の死者を出すことなく撃ち倒すことに成功する。

マーティン「しかし、まずいことになりましたね……コンプリートデスだと、レストヴまで行かないと蘇生できる人がいないですよ」
アイリス「ともあれ、もうリソースがほとんど無いですし、今日はここで休みましょう。明日になればマーティンもジェントル・リポウズ覚えられるし」*4

ということで、その日は塔に宿泊し、ジェントル・リポウズで死体の鮮度を維持しつつ、いったんシュリークウォールの町に帰り、行政フェイズを実行したあとレストヴに行こうという方針が確認されて今回は終了ー。


お前ら、容赦ないなw



*0:クイックリングはスゲエ早く動くので、移動中はブラーと同様の効果を受けます。アホかw
*1:まあ、ゴースト・サウンドなんですけどねw
*2:実はシナリオ通りにやると、ダンシングレディが踊りをやめずに一方的に殴り続けることができることが発覚。海外のBBSでも「こんなん勝てるわけねえ」とのコメントがぞろぞろ出てくるw なのでその場で急に弱くなることに。ヒデエw
*3:まあ、他にも5人ほどPCが生き残ってるけどな! (実はキャンペーンで初のコンプリートデスだったり。ぬるーい。)
*4:死体を腐らないように維持する呪文。蘇生呪文であるレイズ・デッドは「術者レベル日」前までに死んだ死体しか蘇生できないが、この呪文で鮮度を保つことで蘇生できるようになる。
*5:Bestiary3所載 パクアジ。小型の人怪(変身生物)で、ハリネズミと人のあいのこのような姿をしている。CR7でHR+14、飛び道具にも近接にも毒(頑健DC18で1回/R・6回・要2回成功、1d3【耐】ダメージ)がある上、急所攻撃+3d6ノンデテクションとかインビジビリティとか持ってて、トゲの毒で死んだクリーチャーをゾンビにできる能力を持つやり過ぎ種族
*6:かみつきでの吸血によるダメージ。【耐】にも入るの忘れてたのを指摘されましたw オース1モカごっつあんです!

2 件のコメント:

BIBLE さんのコメント...

いつも楽しく拝見させていただいております。
ちょっと気になったので。
>GM「ええい! とりあえずレディはいちばん近くにいるジュゼッペに噛みついて……12点と【筋】に4ダメージ!」

通常のダンシングレディから強化されていると思いますが、噛みつきには if she establishes or maintains a pin, she deals bite damage and drains blood, dealing 1d4 points of Strength damage and 1d4 points of Constitution damage each round. のはずなので、【耐】にもダメージが入ると思います。

いしかわ さんのコメント...

>BIBLEさん

はじめまして……でいいのかな?

お知らせありがとうございます。
3ヶ月も前にやってたもんなんでスカッと忘れてましたw
修正します-。