2012年2月24日金曜日

【PF】Kingmaker 第4回【ネタバレ】

Kingmaker第4回。
公式シナリオなので超ネタバレ。
Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。

今回の参加PCは以下の6名。

・アルティン=ゲール PLゆづる
エラスティルのパラディン(ホスピタラー) 人間 秩序にして善 
・ジュゼッペ PL.L-Heart
ファイター(ファランクスソルジャー)  人間 秩序にして中立
・マルティン=ルーサー PL 扇
デスナのクレリック 人間 混沌にして善 
・マルルイス PL備前屋 
バーバリアン/ローグ  ハーフエルフ 混沌にして中立
・リルカ PLうら
ウィッチ 人間 混沌にして中立
・アイリス PL ほりび
バード(野蛮なるスカルド) ハーフオーク  

*****


きょうもきょうとて最近何でか急にエンカウントの厳しくなった森を探索中。


アイリス「なんで急に厳しくなったんですかね?」
残りの全員「・・・・・・」


蛙の住んでる沼を見つけたり、エンカウントで森のNo.2ヤバイクリーチャー シャンブリングマウンドに遭遇してみたり。

アルティン「シャンブラー!? ・・・て、ことは・・・」
リルカ「・・・・・・ええ、寝ませんね」*1
全員「ギャアアアアアア!」
そんで、シャンブリングマウンドは「エルフを好む」とモンスターの解説にあったので、唯一のハーフエルフであるマルルイスを奇襲してみたりとか。
そんであっという間にグラップル→2R目には気絶→激怒強制終了→【耐】減った分Hp減ってあと2点でコンプリートデスまで追い込んだり。

危ういところでアイリスの筋肉ディスプレイの助け*8を受けたジュゼッペのベク・ド・コルヴァンが唸り、クリティカルで59点とか身もフタもないダメージを出して事なきを得る。

GM「・・・・・・ちっ」
マルルイス「なんですかそのものすごく残念そうな舌打ちは!w」

やーやっぱりなんぼポジティブエナジーあるっても、死ぬときは死ぬのう。

そしてお楽しみのお宝ランダム決定では怒濤の銅貨6万枚が出てみたりw
まあ、ほかにもポーションやらワンドやらが出てるので元は取れてるけど、あまりの重量増加に移動速度が落ちてみたりとかw

その後、立て続けオウルベアとかグリッグ4匹とかボア4匹が出たり*2と、のどかだったはずの森が異様に剣呑になるという不思議現象に見舞われつつ。

冒険者達は、ついに森の中に遺されたエラスティルの神殿を見つけ出す


■エイローデンの月17日(探索48日目)

神殿は牡鹿卿の手下達に占拠されていた。
司法官であるというアルティンにも、なんかこう、ゆるーい空気で応える盗賊たち。

盗賊「・・・やめといたほうがいいんじゃねーの?」
アルティン「うるさい!逮捕するぞ!」
盗賊「まあ、出てけってんなら出てくけど、さっさと帰った方がいいんじゃねえかなあ」

なんでそんな余裕なの? と思ってたPCの前に現れたのは全身傷だらけのブラウンベアだった。
どうも神殿を守っているらしく、社殿に近寄るものは片っ端からどつき回す一方で、エラスティルの聖印を身につけたものは攻撃してこない。
多少手こずりながらもどうにか熊を倒したアルティンは「これもパラディンの勤め」と荒れた神殿を掃除しようとする。しかし、なぜか祭壇は掃き清められ、供物が捧げられている。

盗賊の中にエラスティルの信徒がいたのか? 
訝りながらもあちこちが傷んだ神殿を清め、祈りを捧げると、ひび割れ苔むしていた社殿の入り口が輝きだし、あたりが清澄な空気に満たされる。

アルティン「おお、見よ、我が神の御業を!」

気がつくと、神殿の前の池が輝きだし、その水をなめた熊の傷がたちどころに癒えた。
熊は正気を取り戻したのか、落ち着いた様子でのそりのそりと森に帰っていく。

ということで、泉で傷を癒したPCたちは、森の捜索を続ける。

仲間から村を追われたカエル人間*3にミミズをごちそうになったり*4しつつ。

■エイローデンの月17日(調査50日目)

森を探索していると、それまでまばらに生えていた木々が、まるでどこかに導こうとでもするかのように整然と生えている場所に行き当たった。
獣道になっているその場所を道なりに進んでいくと、やがて小高い盛り土のある、小さな広場にたどり着いた。
盛り土の上には精巧であったろうレリーフは厚い塵と苔に覆われながら、一目でエラスティルとわかる石像と、そのたもとで彫像の一部であるかのように身じろぎもせず、跪いたまま一心に祈りを捧げる男の姿があった。
PCたちが近寄ると、男は姿勢のまま怒りを含んだ声で「ここは聖地だ! ここにいるときは近寄るなと言っただろう!」と声を投げる。
ややあって、声を投げた相手が違っていたことに気がついたのだろう。
男は立ち上がり、憂いを含んだ表情を向ける。

男の薄汚れた鎧がエラスティルの聖騎士に与えられる鎧であることに気がついたアルティンは「このような人跡稀な森の中で我が兄弟に出会えるとは嬉しい限り。私はアルティン=ゲール、卿と同じくエラスティルの騎士。この森に跋扈する山賊、牡鹿卿を成敗しに参りました。もしよければ助太刀してはもらえませぬか?」と語りかける。*5
男はその言葉を聞くと、はたと胸に手をやり、しばらくの逡巡の後、首に下げていた銀のネックレス--牡鹿卿の手下であることを示すアミュレット--を引きちぎった。

男(NPC)「私は……私は……我が道を……っ…… 我が名はアキロス! いざ!」

男は叫びとともに抜剣すると、聖騎士の作法に従って剣礼を捧げ、PCたちが戦闘準備を整えるのを待つ。

アルティン「私がお相手しよう。皆は手を出すな」

アルティンとアキロス、2人の聖騎士の戦いが始まった。
戦闘が始まると同時に、アキロスは獣のような叫び声を上げた。アキロスの筋肉が盛り上がり、身につけた鎧が浮いて一回り大きくなったようにさえ見える。
それまでの苦悩を振り払うかのように、アキロスは剣を両手で構え、全力で振り切る。
まるで自分の命を投げ出すかのような斬撃に押し切られ、アルティンの体を剣がかすめる。
動作の大きなアキロスの間隙を突くように、アルティンの剣が何度か傷を与えるが、アキロスは動きの大きな斬撃を繰り返す。
その一撃が、盾を強打されて姿勢が崩れたアルティンの肩口をついにとらえた。
ぐしゃり、と缶のつぶれたような音がして、ざっくりと割れた肩口からアルティンの鮮血がこぼれ落ちる。
しかし、その一撃にもかろうじて踏みとどまったアルティンは、”癒しの手”で即座に力を取り戻すと、渾身の一撃に体の開いたアキロスの肩口めがけ、必殺の一撃を繰り出した。*6
刃はアキロスの鎧の継ぎ目を貫き、そのまま深く体へと食い込んで、背側の鎧板に突き当たって止まった。

「…………見事だ」

アキロスは血泡とともに言葉をはき出すと、その場に頽れた。



***Behind the GM Screen***
アキロスは「エラスティルの堕ちパラ」って設定だったので、うまくやれば説得のみで戦闘回避ーてのも考えてたんですが、アルティンが同じエラスティルのパラディンだったため一騎打ちという展開に。
アキロスは牡鹿卿の幹部なので、ぶっちゃけPC”パーティ”と対等に(……というほどには強くないけど)戦える程度には高性能なため、GM的にはちょっと不安だったりしたんですが、まあこのパーティならアルティンが負けそうなとこでフクロにしてどうにかするくらいはできるだろw と見切り発車することにwww 


どうにかアルティンが勝ってくれて一安心。
いやー、やっぱレイオンハンズ強いわ。自分に使うときは即行アクションでいいとかズルいよなw


なお、GM的にはアキロスはパラ1/バーバ3とアルティンよりBAB も高かったため、ハーフプレート+ヘヴィシールドのまま長引かせるとアルティンのが不利っぽかったので、初手に激怒+シールドオフでACを下げ、かつ常に《強打》使って命中を下げてました。
そうした調整の甲斐あってか、かなりいい勝負に。
地力に勝る&激怒分強化されてるアキロスが押し、アルティンは重装甲+パラディン能力でしのぐという展開になったのは予想道理だったけど、ぶっちゃけアキロスのクリティカルが出たときは「あー、死んだな」と思いましたw
でも結局、hpがぴったり0で踏みとどまったアルティンによる、レイオンハンズからの反撃がクリティカル(!)しての勝利と相成りました。あードキドキしたw


ちなみに、改心したアキロス君は今後PCのために働いてくれるNPCとなります。
敵とはいえ、しっかりした背景があればPCに絡ませやすいという好例でした。

***   ***

呪文で回復したアキロスは、なぜ彼がパラディンの地位を捨て牡鹿卿の手下になったのか--彼は不犯の誓いを破り、人妻に手を出したあげく、彼女にすべての罪を背負わされて街を追放された。すべてに絶望してさまよいこんだ森で行き倒れたところを牡鹿卿に拾われ、それ以降は命の恩人に背くこともできぬまま、牡鹿卿の配下のひとりとして働いていた--を語った。

アキロス「だがそれも終わりだ。エラスティルの御姿の前で、エラスティルの聖騎士である君と戦うことができたのは、エラスティルが我が祈りを知り、君を遣わしてくれたからに相違ない。私はこれから贖罪のために生きることにしよう。」
アルティン「そうだな、では人のためになる仕事……そうだ、この森の北の街道沿いにオレグという男の開いた宿がある。そこは街道を通る人の助けになっているが、牡鹿卿の配下に狙われているのだ。そこを守るといい」 ……よし、これで無料の護衛が確保できたw
GM「きたないさすがアルティンきたないwww」
アルティン 「…………ところでアキロスの剣って魔法ですか??」
GM「ええと……立派な装飾が付いてて、刀身にはルーンが彫り込まれたものだね」
アルティン 「ホントに?んじゃ『さあアキロス、我が同朋よ。我々の永遠の誓いを記念して、剣を交換しよう!
GM「きったねー! そんなん断れねぇーだろ!w 『おお、アルティン! 私を同朋と呼んでくれるのか! ぜひ交換してくれ』www」
アルティン 「イヤッホー! ……ところでアキロスの着てる鎧は魔法ですか?」*7

その後、アキロスを先に見つけた神殿に連れて行き、神殿が祝福を取り戻しているのを見せて喜ばしたりしつつ、オレグの交易所へ向かう。
というところでエイローデンの月20日(調査53日目)にて以下次号!


やー、やっと「ランダムエンカウントするだけのセッション」からロールプレイセクションに入ったよー。
このシナリオに限らず、PFのシナリオシリーズはだいたいNPCの性格や背景ががっちり決まっているのでロールプレイしやすいし、やってて面白いNPCにできるのがいいよね。




<プレイヤーのプレイレポ>
アルティン http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812381229&owner_id=6389633
マルティン http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812342211&owner_id=20669713 
マルルイス http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1803790021&owner_id=1347576
ジュゼッペ http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1812177475&owner_id=65213
リルカ http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=266338&id=1812212460


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*1:ここ数回の冒険では「リルカの”まどろみ”が通るか通らないか」で手こずるかどうかが決まっていた(”まどろみ”で眠らせてクーデグラが黄金パターン)ため、シャンブラーとかアンデッドとかが出るたびに悲鳴が上がります。ダメだこのパーティw
*2:エンカウント出現チェックで立て続けにd20で1を振り続けたプレイヤーがいるのですよ。ええ。ちなみに銅貨6万枚を出したのも同じの人です。なんかもう、金の取れる域に達しつつあるよなこの人のダイス目って。
*3:D&Dで言うところのブリーワグだが、PFでは「ボガード」に。あとなんか妙なカエル連れてた。背中にべたべたの物質抱えて投げつけてくるとかそんな。
*4:なぜかマルルイスが食ってた。この頃からマルルイスはバーバリアンだからとかよくわからん理由で倒したクリーチャー食ったり、モンスターの持ってる食料食ったりというなんかイヤな食いしんぼキャラに。彼に一体何があったのかw
*5:というと美談のようだが、この時点でアルティンは男が堕ちパラであると見切って、美辞麗句を駆使した精神攻撃を加えているw
*6:信じようと信じまいと、ここでは『アキロスがクリティカル → アルティンhp0に(=ギリ倒れない!)→ アルティン即行アクションでレイオンハンズして攻撃 → 攻撃がクリティカル!アキロス倒れる』という超アツい結末となった。マジでマジで。こういうダイスのいたずらで超ドラマが生まれるってのも、TRPGの醍醐味だよねー。
*7:ちなみに鎧のほうは高品質ですらなかったので、「友誼を確認するため」の鎧の交換はされませんでしたw きたないさすがアルティンきたない。
*8:PFではバードは一部の呪歌をパントマイムや詩の朗読で実行できる。そこでアイリスは鍛え上げた肉体を誇示し、アピールすることで仲間たちの技量を高めることができるのだッッッ!・・・・・・納得いかねーw

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