週末にはなんとか。
とりあえずアップだけ。
<きょうのDM発言>
DM「はじめるまえに言っとくけど、今回ヒドいからね」
全員「今までの回でヒドくなかった回があったとでも?」
バルクライ「……ていうか、前回のはヒドいのにカウントされてないんですか? ないんですか?」
DM「ヒドいから準備ちゃんとしてね! してねって言ったからね! どうなっても僕のせいじゃないよ!」
ジョバンニ「いや、言えばいいってもんじゃねえだろ。だいたいどうひどいかもわからんのに準備もへったくれもあるかい!」
フール「……せめて、巻物くらいは増やしておきますか……」【あきらめきった顔で】
グレゴオル「こっちもちょっと消耗品を買い足して……」【あきらめきった顔で】
DM「あ、そこの超大型のフィギュア4体とって。あと中型の人型ありったけ。」
ミルコ「お前は何を言っているんだ」
ジョ「……誰?」
***
さて、前回「昔作ってたものをほっぽらかしといたらオークに勝手に使われて困るので何とかしてよ
さっそく……
さっそく……
オイ、ホントにもう一回行くのか>地下要塞
秘術使い集まってるって言うし、無理くね?
ヨンタカ「ホントにねえ。私の盾を持ってしても正面突破は難しいかと」
エンフェアル「ううむ、私の太鼓で士気をあげても、あの数は……」
ジョバンニ「いや、誰よお前ら」
なんか流れの冒険者がまた二人追加ー。
ヨンタカはクレリック7/バーバ1の、大型サイズの盾を両手で持った前衛系クレリック。
エンフェアルは補助系の少ないパーティを見かねて作ったというバード8。
ヨンタカ「コンゴトモヨロシク」
エンフェアル「コンゴトモヨロシク」
てなことを宿舎で話していたら、カマロッチが駆け込んでくる。
カマロッチ「出入りです! 出入りですぜ! 敵の軍勢が城外に集まってやがります! 先生方、お願いしやす!」
宿舎を出てみれば、イザベレッラが殺気だった顔で兵士たちに命令を下している。
ふと目が合うと、怒ったようなというより明らかに怒り狂った声で
イザ「ちょっと、何してんのよ! カマロッチ、さっさと持ち場に連れて行きなさい!」
カマ「ヘイ、姉さん! さ、旦那がた、こちらへ」
ジョ「(……すでに守備兵に組み込まれてんのか俺らは)」
【怖いので口には出さない】
道々斥候の報告を聞くに、「4つ手猿」と「でかい熊」を連れたオーク兵たちに、かつてマンティコアを連れてた部族の残兵が加わってる軍勢らしい。
カマ「うーむ、あいつら、あんまり違う部族で押し寄せてきたりはしないんですけどねえ。どういう風の吹き回しだか」
ええ、心当たりがありまくりです。
いずれにせよ、連携は強くなくたって数で圧倒されてるからなあ。
楽はさせてはもらえまい。
ということで持ち場についてみると、城壁の補修工事が一番進んでなくて壕も完成しておらず一番敵の集中しそうな場所でした。
ジョ「ちょ、ちょっと待てぇぇぇぃ!」
イザ「あ”? 何か言った?」
ジョ「いえ、何でもないです……」
戦場はフリップマットを横にして3つつなげた広さ。そのうち一枚がこちらの持ち場で、マットの端に高さ10ftの板塀がある。所々に足場が組まれているものの、防壁としては気休め程度のものにすぎない。
対する敵兵は、兵士が満載されてる高さ30ftの攻城塔が4つ、その足下にありったけのオーク兵が並べられ、ダイアベア2頭とギラロン2頭がその先頭に立てられている。
ジョ「はは……ホントにコレ、俺らだけで相手すんのか……」
【ドルドレイ攻略してるときの鷹の団っぽく】
ええ、大迫力ですともさ。
攻城塔からは敵ウォーロックとおぼしき怪光線が毎R飛んでくるほか、戦場にいるオークの矢の抽象表現として、毎R4回、PC(ランダム)を対象として矢が60本ずつ飛んでくる。
まあ、遮蔽だのなんだので実質出目が20じゃないと当たらないんだけど、逆に言えば20が出れば当たるし、弓はクリティカルでダメージ3倍だしといろいろアレなカンジ。
ちなみにDMはこんな時のためにipadに「いっぺんに20面体を60個振るアプリ」を突っ込んで来やがった。死ねよクソマスター。
低く、重く、太鼓の音が響く。
それに併せて足踏みする音、剣と盾を打ち合わせる音、鎖鎧のこすれあう音、オークの猛る吠え声、人間とオオカミを八つ裂きにしろと叫ぶ声、そして俺たちへの呪詛が戦場を満たす。
太鼓の音が調子を早めるごとに、吠え声や足音は大きくなっていく。
そして、興奮が最高潮に達したとき--
ざわあ。
ジョバンニたちの耳を、そうとしか言い表しようのない音が満たした。
ぎ、ぎ、ぎ……と軋みをたてて、攻城塔が動き出す。
オークたちの進軍が始まったのだ。
そしてDMから攻城塔が毎ラウンド10ftずつ近づいてくることが宣告され、戦闘が始まった。
まあ、敵の方が大勢である以上、壁の外に出るのは下策、壁に依って戦うのが上策……つーかほかに手はなさそうだ。
間合い武器持ちのバルクライが壁に作られた足場に上り、ほかの者は飛び道具やらバフやらで戦闘準備。
バードのエンフェアルの呪歌やグレゴォルのバフが飛び、PCたちを守る。
怒りに狂ったオークたちは戦闘の最初に一斉に激怒し、壁の中央あたりに修理が間に合わずに残された柵に向かって殺到してくる。
そしてその先頭には2頭のギラロンと、2頭のダイアベアが。
ギラロンが壁登りを利して一気に壁を越えようとするところを、最大の防御力を誇るヨンタカが押さえに向かう。
しかしDMの目が走り、引き裂きで70点以上のダメージがたたき出され、いきなりヨンタカが意識不明に。2発のクローズウーンズでなんとか命を保つ。
やはりオークよりはギラロンやらダイアベアの方がマズイ。
そう悟った我々は、大物に攻撃を集中し、各個撃破することに。
その間に、フールのファイヤーボールが戦場に紅蓮の華を咲かせ、オークたちをなぎ払う。
ジョ「よし、いいペースだ! 大物さえ片付ければイケる!」
DM「では次のラウンド……の前に、弓60本を4斉射。そんでラウンドの頭にオークのおかわりがきまーす」
そういいながら、再度並べられるオーク30体弱。
PC一同ゲンナリ。
DM「相手は軍隊だから、ほっといたらいくらでも来るからね」
ジョ「うるせえ! 死ね!」
3R目、フールがスティンキングクラウドを攻城塔を足止めする形で放っているスキに、ついにダイアベアがとりついた壁を攻撃し始める。
急ごしらえの壁にはあっという間に穴が開く。
その隙間を狙うようにしてオーク兵が突進してくるのを全員が必死で食い止める。
壁の隙間からベアを狙ったバルクライがヘイスト+クリティカルで162点ものダメージをたたき出したあげく、《薙ぎ払い》 でさらにオークを切り刻む。
ジョ「うひょー! すっげえ! 遼来来! 遼来来!」
ジョバンニも負けてはいられない。
手数系の意地にかけて、攻め寄せるオークの機会攻撃をものともせずに群れの中に飛び込み、両手のサーベルで次々と敵兵をなぎ倒す。
そして4R目。
DM「壁が破れたのを見て、敵の精鋭部隊登場-。死人斬りの一隊が参戦しまーす」
ジョ「ギャー! ホントに容赦ねえ!」
フール「……ふむ、仕方がない……この手は使いたくなかったが……」
フールはサモンモンスターⅣで敵兵の集中するあたりにイェス・ハウンドを召喚する。
奇怪な姿をした犬は出現すると同時にうなり声を上げ始める。
フール「半径300ftの全員、DC12の意志セーヴどうぞ。失敗すると2d4ラウンド間恐慌状態になります」
DM「……すると?」
フール「手にしたものを落としつつ、全力で戦場を遠ざかろうとしますw」
戦場の全員にセーヴさせるのは無理なので、DC12に対するセーヴに成功する確率で、すべての兵種が1/3ずつ減少するということに。おかげで飛んでくる矢も1斉射につき40本に削減されることになった。
それでも敵の攻撃が壁のあちこちを破りかけているのを目にしたジョバンニは、囮となるべく壁の割れ目から壁の向こうに駆け出し、オークを斬りながら大声で敵を呼ばわる。
ジョ「さあ、どうした! お前らの親分の敵はここだ! 腕に覚えのある奴はかかって来な!」
目の前に現れたカタキに敵兵が殺到するが、バルクライとドーマルを中心とした打撃部隊が瞬く間に敵兵を殲滅する。
しかし、敵もさるもの、ラウンド最後の斉射がどういう訳か術者に集中し*1、しかもクリティカルが連発されて意識を失うものも現れ、グレゴォルやエンフェアルが回復に走り回る羽目に。*2
さらに、その隙を突くようにPCの手薄になった東側に敵が集まり、オークが壁に開ける。
蘇生後自己回復を終えたヨンタカが迅速に東側に走り、穴の前に一人立ちふさがってオークたちの侵入を食い止める。
戦況が一進一退の--というには危うい均衡を保ちながら順調に膠着していく中、攻城塔の1つから「ええい、お前らは当てにならん! 扉を開けい! 儂自らが出る!」と大音声が発せられる。
一瞬遅れて攻城塔の一つが前扉を開くと、そこには奇怪な色の手甲を両腕に付けたかのようなダイアベアの変異体*3と、その背にまたがる片目のオークの姿が。
オークは手にしたダブルアックスを一降りすると、「かかれぇぇぇっ!」と麾下の兵に号令を下すとともに、自らもこちらに向けて一直線に突っ込んでくる。
ジョ「先生方! やっちゃってくださいよ!」
フールのおなじみ範囲操作グリースと、バードのエンフェアルのタクティカル・プレシジョン*6が飛び、ダイアベアの足が止まったところにジョバンニとバルクライが襲いかかる。
さらに、フールの召喚したセレスチャル・バイソンが回り込もうとする敵兵をしっかり押さえ、移動力を奪った上でPCたちの集中攻撃が始まる。
バル「では、まずは儂から……《強打》5点で」
ジョ「相手バーサーカーだからAC低いって! もっと行ける行ける! このラウンドで倒しちゃおうぜ!」
バル「んーーーーーーー。いや、さっきから当たってないから5点で……よし命中!」
ジョ「じゃあ俺は機会攻撃上等でバルクライと挟撃して……よっし、3回命中、1回クリティカル! ダメージは……71点!」
M「うぉ、ちょっと待って……激怒してるから……よし! まだ生きてる! あぶねー!」
バル「し、しもうたー! もう2点《強打》しとくんだったー!」
DM「では反撃、まず片目が……ジョバンニに3回命中、58点」
ジョ「ぐは、無理ー。倒れた。」
グレ「まずい! もうクローズ・ウーンズがない……しょうがない、ディレイ・デスで延命を……」
エン「くっ、ではまずマジック・サーヴァント呪文で〈魔法装置使用〉をブーストして、ビナイン・トランスポジションのワンドを振って……坊ちゃんとドーマルを入れ替えます」
ドーマル「え? 俺?」
グレ「そしてキュアが……生き返りましたよ坊ちゃん!」
ジョ「マジで? よし、じゃあ……ここと、ここを通るように移動!」
DM「……3回機会攻撃来るけど」
ジョ「知ってる。機会攻撃消費させないとドーマルが動けないだろ?」
DM「……なめんな! くそ、はずれかー!」
そして、ついにドーマルの矢が”片目”をとらえ、糸が切れた操り人形のように、奴はベアからずり落ちていった。
ジョ「それを見たオーク兵たちは浮き足立ち、一斉に逃げだした! やったぜ!」【見てきたように過去形で言い切る】
DM「……こいつら激怒してるから逃げなくね?」
全員「…………ですよねー」【鬼の形相で】
結局残っているアオアシラや死人斬りなんかを結構な時間をかけて掃討しつつ、なんとか敵兵をすべて追い払うことに成功。
その間にジョバンニがもう一回気絶したり*4、フリーダがやっぱり敵の矢で気絶したり*5してましたが。
ドンマイ。
終わってみれば13ターン、1つの戦闘で朝から18時までセッションしてました。
なにこの戦術級ウォーゲームw
族長の一人が倒れたことでオーク軍にも動揺が走りはじめる。
その機を逃さず城門が開かれ、ナイトメアに跨るイザベレッラに率いられたウェアウルフたちがオークに突撃したところで勝敗は決した。
算を乱して逃散するオークたち。
オオカミの遠吠えにも似た伯爵軍の勝ちどきが戦場を満たす。
さて、戦闘終了後。
日が落ちてから伯爵の呼び出しが。
伯爵「やあ、伯爵軍一の英雄のご帰還だな」
ジョ「誰が伯爵軍だ」
伯爵「どうかね、そろそろ死を超越してみないかね。なに、たいしたことではない。家族になるようなものだ」
ジョ「うむ、断る。俺はお天道様が好きなんでね」
伯爵「ふふふ、そうだな。太陽の光もまたよいものだ。今のうちに存分に楽しんでおくといいだろう」
と、いつもどおり皮肉と嫌みの応酬を経てから今後の作戦会議に。
といってもこちらには情報も残された時間も少ない。
ジョ「ご存じのとおり、奴らの地下要塞はエルフが作ったものだ。そして俺たちは、エルフたちからあの要塞の自爆装置のありかを聞き出してきた。」
ドーマル「? あれ、坊ちゃん……」
フール「……(無言でドーマルの足を踏む)」
ジョ「なので、次回は奴らの地下要塞に潜ってその装置を作動させ、地下要塞ごと奴らを吹き飛ばすつもりだ」
伯爵「ふむ、なるほど……そんなものが未だに残されているとはな。よろしい、我々はオークどもさえ追い払えればその方法は問わぬよ。よろしく頼む」
満足げな笑みを浮かべる伯爵。
そしてその横で、伯爵の妻--ラミアが静かに、月光のような美しい微笑みを浮かべている。
まるですべてを見透かしているような、静かな微笑みを。
to be continued.
*****
ところでゆずるさんご友人のデルグンさんからイチゴの差し入れをいただきました。
超美味かったよ! ありがとう!
農家の方だそうで、台所でヘタ取ってる最中リビングまで香りが漂ってくるくらい薫り高いイチゴでした。
ごっつあんです!
*1:「誰に矢が飛ぶか」はオカルトスレイヤージョバンニ(のPL)がダイス振って決めてたので、『これわざとだよね!』ということにw そのあと別のPLが振るようになっても結局術者に矢が集中してたけどな! 余裕!
*2:特になんでか”一般人”フリーダに矢が集中し、「フリーダはいつも重傷」という名言が某PCから発せられることに。なんじゃそらw
*3:「モンハンでおなじみアオアシラ」なんだそうで。俺モンハンやらんから知らんが。
*4:敵に取り囲まれて転ばされたのを敵の機会攻撃を消耗させようと無理矢理立ち上がったらクリティカル出されて倒されました。 死ねよクソマスター。【それは自業自得です】
*5:キュア呪文が尽きかけてたため、hp-2で倒れたフリーダは「ほどよく倒れてるからそのままで!」とかかなりアレな扱いを受けていた。ドンマイ。
*6:バード呪文。swiftで発動。挟撃したら+2じゃなく+4ボーナスを与え、かつダメージを1d6点増やす鬼呪文。
※写真は例によってSideway Shuffleの市川丈夫さん撮影のものを無断で借用してます。
いつもスマンス。
7 件のコメント:
アオアシラすぎてワロタw
写真流用、全然OKです(^_^)
>敵に取り囲まれて転ばされたのを敵の機会攻撃を消耗させようと無理矢理立ち上がったらクリティカル……
さすがMの方!
自縛行為がお好きなようで。
匿名さん
わしモンハンやっとらんのでよくわからんですが、フィギュアはモンハンの食玩そのままですw
市川さん
うわっと、毎回スマンス。
助かりますー。
匿名さん
>さすがMの方!自縛行為がお好きなようで。
誰がMだ! 誰が!
【ラバースーツを脱ぎながら】
あーでも、マゾで「機会攻撃を受けに行く」キャラっておもしろいなあ。BoVDの「マゾヒズム」ポーションかなんか常備してるの。
なんか”駿河城御前試合”にそんなのいたような気もしますが。ドンマイ。
いつも楽しく読ませていただいております。
少し気になったことがあったので書きこませていただきます。
>ミルコ「お前は何を言っているんだ」
ですがヨンタカかエンフェアルの間違いではないでしょうか?
や、ミルコの「お前は何を言っているんだ」はいわば定番ネタなのです
エロいキャラがエロいことをする度に「ミルコポイント」が付加されるとかそんな。
詳しくは http://p.tl/Exyq あたりをご参照のほどを。
>や、ミルコの「お前は何を言っているんだ」はいわば定番ネタなのです
成程ネタだったのですね。
ご回答いただきありがとうございました
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