2010年5月31日月曜日

3.5eやってきた:牧場物語11話(前)

過去ログ
1)http://4thcage.blogspot.com/2009/06/35e.html
2)http://4thcage.blogspot.com/2009/07/35e.html
3)http://4thcage.blogspot.com/2009/08/35e.html
4)http://4thcage.blogspot.com/2009/09/35e.html
5)http://4thcage.blogspot.com/2009/10/35e.html
6) http://4thcage.blogspot.com/2009/11/35ein.html
7)http://4thcage.blogspot.com/2010/03/35e.html
8)http://4thcage.blogspot.com/2010/03/35e-in-9.html
9)http://4thcage.blogspot.com/2010/04/35e10.html


さて、前回に引き続き、伯爵領潜入編。
霧たち込める谷に、処刑場に引き出される死刑囚の形相で歩を進めるPCご一行。10ft先が見えない霧の中で、無数のでかい金属の柱with生きたまま突き刺されたオークとか、木の台with「敗北主義者」のプレートを首に下げた(ウソ)奇妙な果実とか伯爵領らしさ満点のいろいろステキな風物を見学しつつ、街道を進むと、なにやら遠くの方から大勢の足音が。



霧の中に伏せて様子をうかがうと、どうやら大勢のオークゾンビたちが荷車を牽いている。最後尾の、やはりオークに担われた輿からは、ちりん、ちりんと、この情景にはふさわしくない軽やか鈴の音が。

そのままついていくのもなんなので、とりあえずオークゾンビたちが来た道を辿ってみることにすると、霧の向こうにそびえる山と、それを取り巻く鉱山町が見えてきた。
「穴掘りはゾンビ 俺たちゃ精錬 仕事は楽だ 楽しいな♪」という、ドワーフたちの世も末な歌声が響く。

グレゴオル「……私、欺きの神を信奉してまして」
と本人曰く「はじめて使った」オルターセルフで武器鍛冶修行中のドワーフに変身し、情報を収集することに。
したら、酔っぱらったドワーフたちに「せっかくだから腕前見せていけ」とその場で武器を作らされる運びと相成る。

ドーマル「大丈夫! 〈職能〉は技能成しでも振れますから!」
グレ「……じ、じゃあ……(コロコロ)」
出目は3。
グレ「……幸運の領域で振り直します。」
そして出目は盛大に1。【お約束】

ドワーフたちの失望とあざけりの声を聞きながら、それでも謝り倒しつつこのあたりの話を聞くと、ゾンビたちはヤナゴボの町にここで取れた粗鉄を運んでいったこと、ヤナゴボは最前線ではなく、補給基地的な町で、それを目当てに武器鍛冶が集まっていること、なのでグレゴオルはそこで修行すべきであること(笑)などを教えてもらえた。

そこでさっそくヤナゴボの町へ。
大きさ変えた升を使って商売してたカドで水車に貼り付けにされた商人に戯れに投げた石がクリティカルして殺しかけるといった不幸な事故があったが、貴族らしくおおらかな心を持ったジョバンニにはなんともないぜ!

ドーマル「なんだ、殺す気だったらそう言っていただければ……」
【20ft移動しながら】(←スカウト4レベル)

いやいやいやいや。
君クリティカルしなくても殺しちゃうでしょ。

大慌てでキュアったり見張りのじいさんに怒られたりしつつ、「泊まるところがなければファラングンのほこらに行けば受け入れてくれるだろう」という話を聞き喜び勇んで向かう一行。
到着してみれば、ほこらと呼ぶにはちょっと立派な石造りの建物に、窓や入り口に数珠つなぎにしたニンニクがつるされた建物が。

ジョ「……さすがファラングン、旅の安全という言葉の意味をよく知っている……」

じいさんの話通り、司祭は我々を暖かく迎え入れてくれた。
激戦の当事国なのとお国柄の関係で、ファラングン的にもあんまり楽しい国ではないようだが、旅人の平安を守るという大義の下、3ヶ月交替でこのほこらに詰めているとのこと。
やるな司祭!

司祭「伯爵は100年ほど前、息子を亡くしたとき、息子の死を自身の弟の仕業だと信じ、弟夫婦とその郎党を皆殺しにしました。その後、折り悪く奥方が病死し、失意の伯爵は行方をくらませたのです。1週間ほど経って、いまの奥方 カーミラ様を伴い帰還した伯爵は、ヴァンパイアになっていたそうです。」
「伯爵は法に厳しいですが法をないがしろにすることはないので、暮らしにくいとはいえ、法や約束を守っている限りは比較的安全です。我々も不入の権を受けており、このほこらにいる限り、少なくとも伯爵の配下のものは我々に手出しはしてきません。」
「というわけで、ここは割と安全です。たいしたおもてなしもできませんが、ゆっくり休んでください。私が見張りに立ちますゆえ」

うぉ、司祭いいヤツ。
とはいえDMがDMなのでパーティ内シフトを組んで交代で起きてる俺たちw

さて、夜半のこと。
夜の闇の向こうから、微妙に聞き覚えのある鈴の音と大勢の足音が。
うはぁ。来たよ。

しかし、起き出してきた司祭が平然と追い払う。

「ここはぬしらが主に治外法権を認められたファラングンのほこら。どこの誰が休んでいようと、立ち入ったり取り調べたりすることは許されぬ。お引き取り願おう」

うぉ! 司祭、お前男だ
【モンスター軍総統の形相で】

そのまま引き下がった連中の様子を息を殺して伺っていると、なにやら「イザベル」という女と輿の男が言い争う声が。
イザベルがほこらに殴り込もうとしているところを止められているようだ。

司祭「伯爵の直属の部下は法を厳守するんだが、地方騎士や領主となると法に従わぬものもいるようだ」
不安になるようなこというなよぅ……。
さっさと逃げ出そうかとも思うが、夜の闇の中ではちょっと勝てる気がしないしなあ。

やがて、「領主の奥方の侍女」と名乗る、妙に色が白くて八重歯のかわいいメイドがやってきて、「領主には”客人”を害するつもりはなく、ただ晩餐館に招待したいだけだ」と伝えてくる。

ジョ「……どうする?」
フール「うーん、このまま朝まで待っても取り囲まれたままじゃ逃げ出せないのいのはいっしょですしねぇ……」
ミカエル「相手がローフルなのを信じてみます?」
ジョ「明らかに好戦的なのも混ざってるっぽいけど、受けなきゃ結局殴り込んでくるだろうしなぁ……このままじゃ司祭に迷惑もかかろう。一か八か、行ってみるか」

ドアを開けてみると、そこには燃えるような赤髪の、鎧を纏った美しい娘が、見覚えのあるやたらごついフレイルを握りしめてジョバンニを睨み付けている。忌々しげに食いしばられた口元からはうなり声が聞こえてきそうだ。背には「白地の三角旗に狼紋」が。

あはははははは。

なるべくそちらを見ないようにして、侍女の案内に従いダイアバットの飛行篭に。
伯爵の城まであっという間に護送される。

グレ「坊ちゃん、あれ、あれ」(地面を指さす)
ジョ「うぁ、さっきの赤髪が追っかけてきてる……しかもあの乗騎ナイトメアじゃねえか……ぐええ」

さて、城では大広間に通され、伯爵&奥方の歓待を受けることに。
料理は非常に豪華かつ美味しいものだった。
ドミネイトされるのはいやなので(笑)なるべく伯爵の方を見ないようにしながら料理を腹一杯詰め込みつつ、伯爵と腹の探り合い。

どうも、伯爵はここでのオークとの戦いに相当嫌気がさしているようで、どうあっても凪ガ浦に引っ越してきたいらしい。
実際、オークの南下はここ(半島北東側)だけでなく南西側でも起きているらしく、そっちが破られるとそのまま首都まで襲いかかれるということもあって、帝国はそっち側に戦力を集中させている。伯爵領のある東側が放置されてるってのは、ようは手が回らないってことらしい。

ジョ「と言っても、ここか破られれば結局向こうまでオークが来るのは変わらんだろう。せいぜい数年、時を引き延ばすだけではないか」
伯爵「……何がいいたい?」
ジョ「こうしよう。我々の情報ではオークの侵攻は、”片目のオーク”の統率に寄るところが大きい。それでは、我々がそのオークを倒してこよう」
伯爵「はっはっは、それはまた大きく出たものだ」
ジョ「そうかな? 例えばあなたの国にはガンス卿ほどの勇者は何人おられる? 私は彼との一騎討ちに打ち勝ったが?」
伯爵「ふふん、よかろう。だが長くは待てぬ」
ジョ「なら、半年だ。半年以内に奴らの頭を潰してこよう」

とりあえず拡げられるだけの大風呂敷を広げたのが気に入られたらしく、どうにか半年は待ってもらえる運びとなる。
ついでに情報とか、後方支援の約束を取り付けることにも成功。

ジョ「では、現在の戦況をお聞かせいただきたい」
伯爵「ふむ。では、将軍を呼べ」
イザベラ「……お呼びでしょうか」
伯爵「以降、君たちには彼女から支援をさせる。イザベレッラ・デ・ガンスだ。
ジョ「……やっぱり……」【心からのげっそり顔】
伯爵「最近家を継いだばかりだが、どうしてなかなか優秀な女傑だよ。では我々はここで」

伯爵はニヤニヤ笑いと今にもフレイルで殴りかかってきそうなイザベレッラを残し、寝室に去る。

この人でなし!
 【いろんな意味で正解です】


長くなったので以下次号。

0 件のコメント: