Kingmaker第10回。
公式シナリオなので超ネタバレ。
Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。
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領主 :アルティン=ゲール男爵 (PL:ゆずる)
評議員 :”オレグの妻”スヴェタナ(NPC)
将軍 :”一人ファランクス兵”ジュゼッペ(PL:L-Heart)
外交官 :”筋肉外交官”アイリス(PL:ほりび)
大神官 :”エラスティルの神官”カヴケン (NPC)
宮廷魔術師:”デズナの神官”マーティン(PL:扇)
執行官 :”何でも食べる”マルルイス(PL:備前屋)
処刑官:”アホの子”オークス(NPC)
諜報長官:”キルマーク製造器”
リルカ(PL:うら)
財務大臣:”商人”オレグ(NPC)
守備隊長:”一回堕ちた”アキロス(NPC)
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そろそろ6レベルになったPCも出始めて、かなりえげつない事をし出すようになりやがってます。
ダメージでもACでも。とりあえずシナリオのままだとまったく歯が立たない状況もしばしば。
ていうか、術者がそろそろシャレにならん。
リルカはまどろみDC20とか言い出すし。
ほかにもいろいろ追加された便利呪文が。
ええい、どうしてくれよう。ギギギ。
【ノープラン】
4709年2月 行政フェイズ
アウルベアに破壊された町を修復……したいところだけど、予算の都合でちょっと厳しそう。
ということで検討した結果、オレグの交易所を町の施設として使うと「物見塔」や「宿」などの施設が最初から建ったものとして使用できるとわかったため、”オレグトン”と名付け、街道を使っての交易の拠点として整備した。
以降、この町を中心に街道貿易が発展する……はず。
4709年3月
乱れた人心を宥めるためにも、オウルベアを倒しに行きたいところではあるが、それにはちょいとばかり攻撃力が足りない……ということでアイテム補給に向かうことに。
町の施設が破壊されたことでアイテム購入上限も下がっており、欲しいアイテムを手に入れるにはレストヴまで行かざるを得ない。
まだテレポートの使えない一行は、レストヴまでは馬で往復10日。
町の運営に月の半分は取られるため、今月は「買い物月間」ということに。
全員で行く必要もなかろう、ということで、領主アルティンとマーティンがお留守番。
まあ、アウルベアが戻ってくるかもしれないし、ということで。
幸い、アウルベアは戻ってこなかったものの、シュリークウォールで殺人事件が発生する。
夜の町で飲み歩いていた男が空き家に引き込まれ、殺されたという。
守備隊長のアキロスが配下を使って調査をしたところ、殺された男は家族もなく、近所でもあまり評判のよい者ではなかったものの、殺されるほどの恨みを買っているとも思えない。
アルティン「まあ、まずは現場検証かな」
GM「現場はまさに血の海だね。家具のないがらんとした部屋の真ん中で、男が倒れている。後ろから首を掻き切られたのが致命傷だろうね。ざっと見た感じ、あまり抵抗した感じもないね」
マーティン「じゃあ、せっかくなんで新しい呪文を。ブラッド・バイオグラフィ使います」
GM「……すると?」
マーティン「血が一滴でも落ちてれば、名前、身分、血が流れたときの様子、いつ流れたかがそこら辺の床に文字として書き出されます」
GM「うぉおおおい! なんじゃそらあ!」
久々に探偵もののシナリオにしようと思っていろいろ準備してたら、開始2分で1呪文でちゃぶ台ごとひっくり返されそうな感じに。マゼラン星雲浪高し。
GM「……では、落ちてた血がざわざわと動き出し、這いずるように床を這い回って、『かの血の主の名はロジャー、この地に住まう大工なり、酔ってねぐらに帰らんとしたところ、奇妙な飾りを下げた麗しき女に声をかけられ、この家に入りしところを後ろから首を掻き切られん、血の流されし時は真夜中を過ぎたころなり』という文字を描き出す」
マーティン「奇妙な飾り?」
GM「呪文ではそこまでしかわからなかった。*1」
マーティン「ふむ……美人局か強盗か……遺体の持ち物は?」
GM「そのままだね。財布も奪われてる様子がない」
アルティン「……部屋は?」
GM「〈知覚〉15出る? じゃあ壁に飛び散った血の中に、血を使って何らかの模様が描かれているのに気づく。〈知識:宗教〉で、それがハグの女神にして憎悪と寡婦の守り神、ジローナの聖印の”血走った目”を示したものだと気がつきます」
アルティン「宗教がらみか……生け贄にされたかな……こないだのオウルベアの件もある、人心を安定させねばならんな……」
アルティンはマーティンや配下を伴い、まずはアウルベアに襲われたエリアの見舞いを行うことにする。
怪物に襲われ乱れた人心を慰撫するとともに、密かに今回の騒ぎで寡婦になったものを探っていくためだ。
10人以上の寡婦に幾ばくかの見舞金を渡し、それぞれの住所や状況を確認していく。
また、宗教がらみである以上、次の犯行が起こるであろう事を予期したアルティンは、夜間外出禁止令を出すとともに、町の守備兵に夜の町のパトロールを命じる。
GM「……というあたりで買い出し組が戻ったことにしよう」
マルルイス「よかった、自分らが帰る前に解決されちゃうかと思ったw」
ジュゼッペ「せっかくなんで、夜のパトロールには私らも参加しましょう」
アルティン「そうだな。町を守ってるってアピールにもなるし」
GM「黒い、さすがアルティン黒いw」
しかし、一行のパトロールにもかかわらず、3日後には別の男が、さらに5日後には、町外れの漁師の一家六人が自宅を襲われ殺されるという事件が発生した。
GM「ということで、子供を含む6人が殺され、あとには例のジローナの聖印が残されています。自宅にいても襲われているという事実に、町の人たちは動揺しているようです」
アルティン「くそ、夜間外出禁止令が裏目に出たか……こうなったら、手段は選んではおれんな」
ということで、先頃調べておいた寡婦にそれぞれ見張りを付け、動きを追うことにしたところ、何人かに「夜間にあやしげな動きあり」との報告が。
一行はさっそく武装して、うわさの女たちを追跡することに。
情報通り、外出禁止となった夜の町の暗い路地で落ち合った2人の寡婦は、闇に隠れながら町外れの方に走っていく。
やがて2人は、町の外の廃農場に残された家に入っていった。
現場を押さえるべく、PC一行は扉を蹴破って家になだれ込み、すべての部屋を捜索するも、家の中には誰もおらず、先に入り込んだ2人の姿もない。
しかし、玄関の次の間の床に敷いてあるラグの下に隠された縦穴が見つかる。
縦穴は家よりも遥かに古い石造りのもので、かけられたハシゴも古いものだったが、年月に負けない堅牢さを保っている。
どうやら、古い時代に掘られた穴の上にこの家が建てられたというところか。
一人ずつハシゴを下りた先には消えずのたいまつによる明かりが灯されていたが、しんと静まりかえっている。
そっと忍び足で部屋の先をのぞき込んだマルルイスが見たものは、机をバリケードのように立て、すっかり戦闘態勢を整えて待ち構えた女たちの姿だった。
GM「まあ、あんだけ家の方時間かけて捜索して、どたばたいいながら降りてきたら相手も準備するよね」
全員「……ですよねーw」
礼拝堂のような部屋の奥には簡易な石造りの祭壇と、大きく描かれたジローナの聖印があり、その前には司祭らしき女が2人、そして、町の住人である寡婦たちが6人、それぞれ武装していた。
リルカ「私、シー・インビジビリティ使ってますが」
GM「うぇ? マジで? …………じゃあ、祭壇の脇に姿を消したナイトハグが立ってます……ちっ」
全員「ぎゃああああ! マジかよ!」
GM「ええい、見えてないヤツらは黙っとけ! イニシアチブ振れい!」
戦闘は凄惨なものとなった。
6人の平信徒たちはバリケードの向こうから手やりを投げつけ、さらにはバリケードの隙間を守るようにPCの前に立ちはだかる。あたかも自らの命を捨てるかのように。
その勢いにPCたちが攻めあぐねたのを見計らって、2発のスピリチュアル・ウェポンが飛び、バリケードを越えたマルルイスを執拗に攻撃する。
リルカのグリッター・ダストが飛び、ナイトハグの姿が現れるも、ナイトハグは気にした風もなく最前線に立ち、前衛PCたちと正面からの殴り合いを展開する。
それでも単体戦闘能力に勝るPCたちがじわじわと前線を押し上げていくと……
GM「じゃあ、こっちのクレリックは、まず聖印を天に掲げて負のエネルギー放出を。4d6ダメ。意志セーヴどうぞー」
アルティン「ぐ、痛い! けど、なんとか……」
GM「で、移動アクションでもう一回負のエネルギー放出*2。4d6ダメな。」
全員「ぎゃああ! 鬼か!」
マーティン「あれ? でも、こっちの平信徒たちって……」
GM「(平信徒のミニチュアを除去しながら)ん? なんか言った?*3」
マーティン「……さすが悪の司祭w」
その後、PCたちのACが高いのを見切ってのコーズ・シリアス・ウーンズや、前衛を狙ってのレイ・オヴ・エンフィーブルメントなどでかなりPCの心胆を寒からしめる事に成功するも、ナイトハグが撃破されてからはじり貧の展開に。
マーティンやリルカの回復力もあり、最終的には一人の死亡者も出さずに終了と相成った。
アルティン「うぇー、後味の悪い事件だったぜ……」
マーティン「まあ、結局町の住人だった人含めて皆殺しですからねえ……」
とはいえ、彼女らも町の住民を殺していたのは事実。
なんとも、統治とか治安維持というのは難しい……。
4709年3月 行政フェイズ
オウルベアに破壊された鍛冶屋をようやく修復。
同時に、昔領地の探索中に見つけた金鉱を領地に加え、国庫への収入をどうにか復活させる方向で。
4709年4月
戦力も補充したし、国内の問題も解決できた。
ということで、満を持してアウルベアの討伐に向かうことに。
とはいえ、森の中に逃げたアウルベアを追跡するにもレンジャーがいるでもなし。
というわけで、森に住むニンフのドライアド ティレシアを訪れ相談してみることに。
ティレシア「あら、ちょっと見ない間に、ずいぶん邪悪な気を纏うようになったわね……」
アルティン「邪悪? ……あ、コレか。こないだ拾った指輪なんだけど、なんか呪われてるとか何とか」
ティレシア「どれ? ……これ、ずいぶんひどいアイテムね。ほら、一本髪の毛が結んであるでしょ? これ、ニリッサの髪の毛だわ。あの子、アニマル・チャームの指輪に呪いをかけて、使った人間が襲われるようにしてるのね。彼女らしいといえばらしいけど」
こんな呪いのアイテムを市場に放出するわけにもいかんだろう、ということで、ティレシアに処分してもらうことに。
同時に、アウルベアのことを知らないか聞いてみると、
ティレシア「こないだ、鳥たちがすごく大きなアウルベア2匹が西に向かって歩いて行ったと言っていたわ。おそらく、”ダンシング・レディ”の砦に向かっている。あの辺にはずいぶん大昔にうち捨てられたエルフの砦があって、そこにレディとその手下たちが住みついているから、そこに合流したんじゃないかしら」
アイリス「ダンシング・レディ?」
ティレシア「フェイの中でもニリッサに近い方ね。あの子が踊るとまわりの者も踊らずにはいられなくなって、やがてあの子に血を吸われて死んでいく。他にも何人か、ニリッサの息のかかった仲間がいるはずよ」
全員「うへぇ……」
その後、PLの時間が足りなくなりつつあったためw、森に救うフォレスト・ドレイク、通称”森の王”を狩って帰還する*4。
4709年4月 行政フェイズ
そろそろ人口を増やすだけでなく、金持ち人口も増やしていかな、ということで貴族の屋敷街を建築。
領地も順次拡大し、街道を繋げて流通を容易にしていく。
というあたりで以下次号。
次回こそはアウルベア退治だ!
<オマケ:きょうのハイライト>
ほりび氏操るバード(スカルド)のアイリス、苦節10セッション目にてついに攻撃がクリティカル!
敵の半分以上が斃れ、大勢がほぼ決したあとだったけど!
相手は雑魚だったけど! ダメージも14点だったけど!
アイリス「ついに! スカルドのクラス能力発動!*5 次のラウンドまで、パーティ全員攻撃に+1士気ボーナス!」
マルルイス「……士気ボーナス?」
マーティン「…………戦闘前に使ったブレスと丸かぶりですね」
アイリス「………………全員に士気ボーナス+1です!」
*1:呪文の記述を読むに、血を流した人の主観で情報が得られるっぽいので、ジローナを知らない一般人なら「奇妙な」としかいわんだろうなーということで。
*2:特技《エネルギー放出高速化》使用。基本だよねーといいつつ、やっぱかなりヤバイわこれ。
*3:《選択的エネルギー放出》で司祭とナイトハグはよけたけど、平信徒までは手は及ばなかったのでhpの一番多く残っている1人をのぞいて全員死亡。まあ悪だし。
*4:いまさらCR6のドレイク繰り出してもリソース削りにもなりゃしねー! というわけでCR+1 して強大化して「とにかくPCをひっつかんでさらって飛び去る」だけに集中してみました。マルルイスをつかんで30ftまで持ち上げたんですが、そこで魔法で撃ち落とされて終了。うぬう。そろそろBes3とかのえげつないクリーチャー出さなあかんかのう……
*5:バードのアーキタイプ”野蛮なるスカルド”(APG)の呪芸。自分の攻撃がクリティカルヒットしたら割り込みで発動でき、自分に【魅】修正分の一時hpと、30ft内全員の攻撃に+1士気ボーナス。アイリスのPLであるほりび氏に発動条件であるクリティカルヒットが出せるはずがないため、全PC中最大の死に能力とまで言われていたが、発動してもやっぱり死(以下略
【レポート】大分混成TRPG-Convention227[2024/10/06]
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大分混成TRPG-Convention226[2024/10/06] ホルトホール大分410号会議室
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2 日前
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