Kingmaker第9回。
公式シナリオなので超ネタバレ。
Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。
領主 :アルティン=ゲール男爵
評議員 :”オレグの妻”スヴェタナ(NPC)
将軍 :”一回堕ちた”アキロス(NPC)
外交官 :”筋肉外交官”アイリス
大神官 :”エラスティルの神官”カヴケン (NPC)
宮廷魔術師:”デズナの神官”マーティン
執行官 :”何でも食べる”マルルイス
処刑官:”アホの子”オークス(NPC)
諜報長官:”キルマーク製造器”
リルカ
財務大臣:”商人”オレグ(NPC)
守備隊長:”一人ファランクス兵”ジュゼッペ
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4709年カリストリアの月(2月)
領地拡張のため、シュリークウォールが面するタスクウォーター周辺の探索を継続。
今月は湖の東側を中心に探索を進める。
この近辺は非常に危険な地域のようで、1日に二度もトロルの群れに襲われたり*1、リュークロッタという名の「牡鹿の蹄、ライオンの胴、バジャーの頭」を持つ怪物に襲われ「いやそれ蹄とか胴は別に怖くなくね?」とかなんとか言いながら撃退したり*2。
河に残されたかつての船着き場や、硫黄のでる温泉(男爵領の貴重な資源だ!)
を見つけたりするうちに、PC一行は丘陵地のさなかに大きな洞窟を見つける。
マルルイス「……なんかスゲエでかい足跡が……熊……いや、アウルベアかな」
アルティン「……なんだかイヤな予感がするのう」
洞窟の中を探索してみると、なにやらキノコのたくさん生えた部屋が。
部屋の中にはハエや羽虫ぶんぶんが飛び回る中、腐敗した肉の臭いが濃密に漂っている。
洞窟は三方に通路が続いており、もっとも手近なところにマルルイスが近寄って聞き耳を立てる。
GM「と、突然部屋の中央あたりで”キャアアアア!”という悲鳴にも似た大音響が響き渡る。見ると、紫色のキノコがぶるぶると震えながら音を立てている」
アイリス「うるさっ! キノコうるさっ!」
リルカ「……ということは……」
GM「その音に呼び出されたかのように、三方の洞窟からがざがざと音がしまーす」
全員「ぎゃぁぁぁ! なんでそんなにうれしそうなんだよ!」
マルルイス「いかん! とりあえず目の前の洞窟に入って、戦線を縮小しよう!」
しかし、それは結果として最悪の選択となった。
その洞窟の先の部屋にはシャンブリングマウンドが、その腹の中にセンチピード・スゥオームを抱えて*4待ち構えていたからだ。
GM「シャンブリングマウンドのつかみをもらったマルルイスは、そのまま腹の中のスゥオームに噛まれまーす」
マルルイス「ギャー! スニークが効かない相手はいやぁぁぁ!」
その窮状に気づいた他のPCたちはなんとかマルルイスを助けるため、そちらの小部屋に向かおうとするが、別の入り口からやってきた大クモの吐くクモの糸に絡め取られ、なかなか思うに任せない。
それでもどうにかクモをなぎ倒し、マルルイスがスゥオームの餌になるまでに駆けつけることのできたPCたちは、火炎ビンやこないだ拾ったバーニング・ハンズのワンドを駆使してどうにか難を逃れる…………ちっ。
その後、洞窟の奥に隠れ住んでいたエターキャップを追い払ったり、でかいオウルベアが暮らしていたとおぼしき動物の寝床に、頭をかじられ死んでいるドルイドらしき男の死体を見つけたり。
GM「死体はそんなに古い感じじゃないね。+2チェインシャツとか+1ロングソードとか、かなりよい装備品を持ってるよ。あと、金の指輪を付けてるね」
リルカ「お、じゃあ鑑定を。ディテクトマジック使って〈呪文学〉……32!」
GM「32?! くそ、じゃあベスティアル・フレンドシップの指輪だけど、呪われてるのがわかったよ! くそ!」
リルカ「くそってなんだよw あぶねーw」
GM「指輪をよく見ると、髪の毛が1本巻き付けられており、さらに黒い木の葉マークに三角の紋章があしらわれている。どうやらニンフの魔女ニリッサの手になるモノらしい。最初は普通にアニマル・チャームが起動するけど、ある程度の時間がたつとランダムにその動物が激怒状態になる呪いがかかってるみたい」
リルカ「ちょw ひでえwww」
アルティン「なんか、こないだのユニコーンといい、ろくなことしないなあアイツ……」
先の戦闘でそこそこ消耗していたのと、洞窟の脅威はすべて撃退したらしいということで、その日は洞窟に宿泊することに。
オウルベアが帰ってくるかもしれないしね。
しかし翌朝になってもオウルベアは帰ってこず、政治フェイズを行うためにもいったん町に帰還しようということになった。
GM「でまあ、馬の背に揺られながら4日ほどかけて町に戻ると、なにやら町の外側の方から黒煙が上がっているのが見えますがw」
全員「うぉおおおい! 留守の間にいったい何が!」
大慌てで駆けつけてみれば、町の柵が破られ、また町の施設が無残に破壊されているのが見える。
GM「ランダムに2つの施設……鍛冶屋と船着き場が破壊されました。人心もかなり乱れてますな。領主たちが帰ってきたと聞いて、包帯だらけの将軍アキロスがすまなそうにやってきます。」
アキロス「すまない、守備兵を集めて抵抗したのだが、巨大なオウルベア2匹に襲われてはなす術がなかった……せめてもの救いは、時間を稼いだ間に町民たちを逃がすことができたことぐらいか……」
アルティン「敵はどこに?」
アキロス「森の方に逃げたと聞いている。オウルベアの一頭には人型生物が乗って指揮していた。そいつの呪文で動きを封じられ、オウルベアに吹き飛ばされたせいで、俺は見ていないが……」
ジュゼッペ「どうするアルティン? 追うか?」
アルティン「……いや、追っても追いつけるかはわからない。森の中ではなおさらだ。それより、政治フェイズも近い。いまは町を修繕し、人心を治めることに集中しよう」
船着き場が破壊されたことで、町のアイテム購入上限が下がっており、このままでは安心してオウルベアを追うこともできないとのアルティンの判断により、まずは壊れた施設を修繕しつつ、回復魔法の使えるPC&NPCがけが人の手当にあたる*3。
アルティン「くそ、見てろよ! 来月はオウルベア狩りの季節だぜ!」
と町の脅威への決意も新たになったところで以下次号。
*1:完全に他の場所と同じ出現確率にもかかわらず、2回連続で15%のエンカウントチェックを通し、しかも毎回トロル(出現確率4%)を引き当てるという0.0036%のか細い道を通り抜けてPCを恐怖のどん底にたたき起こすほりびさんの”豪運”が呼び起こした悲劇。幸い遠距離で見つけたので、乗騎の移動力で振り切ることができたので無損害だったけど。
*2:人間そっくりの声で人を騙すLure能力を持ってたものの、厚い装甲のPCの前には野生動物の攻撃など通じず、奇襲直後にまどろみからのタコ殴りによって最後を迎える。
*3:こういう時、「1人に1日1回回復できるウィッチ」ってスゲエ強いよな。あと、「30ft内全員回復のクレリック」もスゲエ。PFになって、ホントに回復には困らないようになったよなー。
*4:いやー、外人って、ホントひどいこと思いつくよね。シナリオに書いてあったからなんの躊躇もなくそのまま出したけど。
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ホルトホール410号会議室
2024年12月の大分混成TRPG-Convention案内です。
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1 日前
4 件のコメント:
「シナリオに書いてあるから」、何と良い響きか。
Adventure Pathは時折正気を疑うような非道いことが書いてありますが、「こういうシナリオだから」でそのまま出してプレイヤーの絶望の声が聞けるのが実に宜しいですね。
ただ、非公式テンプレ本とか容赦なくブチ込んでくるのはちょっと困りものですが。
>ただ、非公式テンプレ本とか容赦なくブチ込んでくるのはちょっと困りものですが。
いやあ、でも活字になっちゃってますしね!
ぼくはどうかと!思うんだけど!書いてあるし!
【うれしそうな顔で】
ただまあ、Kingmakerあたりの世代のシナリオだとAPGすら入ってないので最近のサプリアリアリでやると全然歯が立たないんですよね-。
特にkingmakerは敵が脳筋が多いので、意志セーヴ系に抗し得なくて。
なんで「やり過ぎくらいでちょうどいい」の精神で!心を鬼にして!書いてあることを!実践するのですよ!余裕!
【「書いてあること」にいろいろいらんことを付け足しながら】
相変わらず凄いな~ほりびさんの出目。「この出目にはお金を払う価値がある。」とエンカウンターで仰ってた方が居るのも納得ですよ。>0.0036秒
「だってシナリオに書いてあるし~。」魔法の言葉ですよね、どんな酷いこともシナリオにかいてあるんじゃ仕方ない。wwwしかし色々前に付け足しはイクナイ。そういう時は堂々と、顔色ひとつ変えずに「だってシナリオに書いてあるし。」と言いましょう・・・・・・原初契約をハイローニアスに見せ付けた時のアスモデウスみたいにwww
しなりおにかいてあるよ(「しなりおにかいてありくい~」)
まほうのことばで たのしいなかまが
ぽぽぽぽ~ん※
かいてあるままで しにんがふえるね。
AーCー(アメリカン・コーデル)
※PCが死亡するときの効果音
まあ、言うほどは付け足してないんですよ。
敵数の欄を2倍にしたり、HDを5割増しにしてるくらいで。
【十分ひどいです】
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