第3回。
公式シナリオなので超ネタバレ。
Kingmakerで遊ぶ予定の人は読まないことをおすすめ。
今回の参加PCは以下の6名。
・アルティン=ゲール PLゆづる
エラスティルのパラディン(ホスピタラー) 人間 秩序にして善
・ジュゼッペ PL.L-Heart
ファイター(ファランクスソルジャー) 人間 秩序にして中立
・マルティン=ルーサー PL 扇
デスナのクレリック 人間 混沌にして善
・マルルイス PL備前屋
バーバリアン/ローグ ハーフエルフ 混沌にして中立
・リルカ PLうら
ウィッチ 人間 混沌にして中立
・アイリス PL ほりび(New!)
バード(野蛮なるスカルド) ハーフオーク
大木の下に隠されたマイトの巣を掃討した一行は、囚われたコボルドを発見する。ミクメクと名乗ったコボルドは、自分がスートスケール族の王子であるから自分の部族に送り届けろという。
いったん補給にオレグの宿に戻った一行は、困った顔をしたオレグの微妙な笑顔に迎えられる。
「やあ、お帰り。 その、なんだ・・・・・・お客さん、だよ」
***
そこに立っていたのは、不自然なほどの笑みを浮かべたハーフオークだった。
一瞬男女を見違えるほどの筋肉を全身にまとったその女は、筋肉を誇示するかのように、ほとんど裸と見まごうまでに褐色に日焼けした肌を露わにしていた。
つまりはこんな感じだ。
ちゃんとチェインシャツも着てるぞw
(写真はイメージです)
そのハーフオークは、ぐっと腕を引きつけ、ぴくぴくとリズミカルに胸筋を動かしながら、しかし舞うようになめらかな歩調で近づいてきた。
アイリス「ハイ! 私はアイリス。フンッ 開拓調査員に応募したら、徴兵官にあんた達と合流するよう言われたの。ンムッ よろしくね(はあと)ハッ」
アルティン「・・・君は句読点ごとにポーズをとらないとしゃべれないのか?」
アイリス「ああ、気にしないで、ちょっとした癖だから。ハァッ! 私は気にしないし。ンムッ」
全員「・・・・・・」
アイリス「クラスはバード。フッ! この鍛え上げた筋肉美でみんなの士気をあげたりできるわ。ハッ! よろしくね! ピクピク」
絵面は地上最強の生物っぽいですが、バードのアーキタイプである”野蛮なるスカルド Savage Skald”です。ポージング(〈芸能(舞踏)〉扱い)で仲間の士気を上げたり、タンバリン(〈芸能(打楽器)〉)で曲を奏でたりするそうで。
なお、筋肉は魅せるために付けたものなので、【筋】は14、【魅】は20だそうですw
GM「ところで、スカルドってどんな特徴が?」
アイリス「鼓舞する打撃といいまして、私の攻撃がクリティカルすると一時hpと攻撃へのボーナスが入るという技芸が・・・」
GM「え? 発動条件をもう一度?」
アイリス「私の攻撃がクリティカルすると」
GM「なるほど、で、どうして起こり得ない事象が発動条件になってるんですか?」※1
さて、「部族の巣は川沿いにある」というミクメクの不確かな情報を元に、川沿いの捜査を進める。
エラスティルの月 20日
GM「さて、巣が川沿いにあるという情報をもとに、君たちがシュリーク川を川沿いに進んでいくと、木でできた橋の残骸が川にかかっているのが見える。
橋は橋げたを1本残しただけで落ちており、橋のたもとにあったと思しき渡しの小屋も屋つぶれているね。落ちた屋根の隙間から、かなり背の高くなった雑草と、焼け残った柱が突き出しているところから見て、ここは少なくとも数ヶ月前に何らかの理由で焼け落ちたようだ」
マルルイス「焼け落ちた…なんか金目のものは残ってないですかね。ちょっと探ってきます。出目10で、〈知覚〉22では?」
GM「ふむ・・・小屋にはなにもないけど、橋の主柱にはカウベルのようなものがぶら下がっていて、『ネトルの渡し 1人5cp ご用の方はベルを』と書かれたプレートが掲げられている」
マルルイス「あー、やっぱり渡しだったんですね。・・・ベル? 鳴らしてみる?」
GM「では、マルルイスがベルを鳴らそうと手を伸ばすと、指が触れる寸前にベルが勝手に揺れ出して、『からん・・・からん・・・』と陰鬱な音を立てる。小さい音のはずなのに、不思議と妙に耳に残る、暗い感じの音だ・・・・・・と、その音に呼ばれたかのように、手にランサーを持った、水でぶよぶよにふやけた死体が川から立ち上がり
・・・・・・ところで、こないだ牡鹿卿の手下倒したときに銀のアミュレット見つけたじゃん? い ま 誰 が 持 っ て る ?」
マルルイス「・・・・・・私ですがなにか?」
GM「ああ、それはちょうどいいや。じゃあ、川から現れたそれはベルに一番近いマルルイスを見て呪詛をつぶやく。『おのれ・・・牡鹿卿・・・許さぬ・・・わしの渡しを・・・』ということで、意志セーヴDC19でどうぞー」
マルルイス「ギャー! 成功するわけがねぇ!」
GM「では、何かがあなたの心の中に忍び込んできたような感触がありましたが、今のところ特に変化はありません。」※2
マルルイス「なんか呪われた! ヤバイ!」
マーティン「それはあとで何とかしましょう!いまは攻撃を!」
その後、数に任せて元渡し守を袋叩きにすると、そこは子供の腰ほどの深さもない浅瀬だったにもかかわらず、水死体は川の中に沈むようにして消えていった。
GM「なぜか水面から下に降りていくやつの体は、水の中に溶けていくかのように見えなくなってしまう。そして、やつは沈んでいくときにマルルイスの目をじっと見ながら、かすれ声で『我が呪いより逃れたくば、牡鹿卿の死体をこの川に放りめ』と言い残し、ぐずぐずに腐った頬に笑みを浮かべたまま消えていった」
マルルイス「うえー、DC19ってことは・・・呪文レベルで4とか5かよー。やっべー」
マーティン「じゃあ、”自由”の領域の能力をマルルイスに。マルルイスはいまの呪いのセーヴをもう一回できます」
マルルイス「マジで! 強っ! ・・・・・・やった、成功!」
マーティン「なら、呪いかなんかは解けてます」
GM「・・・・・・ちなみに、その領域能力って何回使えるの?」
マーティン「えーと・・・3+【判】だから・・・1日6回かな? ”即効アクションを使ってセーヴを振り直す”能力を1分間だから実質60回ですけど」
GM「・・・・・・あっそー。ふーん、たったの60回ね。ふーん」#
というチート能力でもってネトルの呪いは完膚無きまで解かれたげな。
どっとはらい。
・・・・・・やってらんねー! ギャワー!
というあたりで長いので後編に続く。
※1:アイリスのプレイヤーは日本有数の出目の悪さを誇る”ザ・キャバリアー・クラス”ほりびさん。彼のすごさはこの後のランダムエンカウントでいかんなく発揮されることになる。
※2:元渡し守ネトル必殺のナイトメア。寝ても悪夢のせいで体が休まらないというイヤ呪文。なので即時の効果は出ない。なお、シナリオ的にはこれで「はやく牡鹿卿殺さないと命がないよん」てやりたいんだと思うけど、セーヴ通されたらどうしょうもねーっつーのな。
#ルール間違ってた! 想像の10倍(比喩じゃなく実際に10倍)ひどかったw
『HacKClaD.DeltA/ハッククラッドデルタ』レビュー【リプレイ】
-
人類は滅亡の危機に瀕していた。 これは東国の都『エンクラティア』現れた巨大な怪物クラッドに対峙する魔女たちの物語である。 カッチョイイ!!
こちらは『ハッククラッド』の独立拡張『HacKClaD.DeltA/ハッククラッドデルタ』のパッケージ そうです!独立拡張と言うこ...
8 時間前
2 件のコメント:
自由の副領域の能力は「即効アクションを使ってセーブをふり直せる能力を与える。持続時間は成功するか1分の短いほう」なのですよー。
wis+3は6回しかないので、セーブ振りなおせるのは1日最大60回ですねー。
>持続時間は成功するか1分の短いほう
ひどすぎるw
誰だこんな能力考えたやつw
>wis+3は6回しかない
あれ、【判】16だっけ。
あ、そうか、PFだと【魅】がいるから20は振れねえのか。
修正したッス-。
コメントを投稿