結構前に注文してたpathfinderの”Clasic Monsters Reviced”がやっと届いたのでレビュー。
実際のところ、PFベータ版にはモンスターデータはなく、「3eのをコンバートして使ってね」的な指針とやり方が載っかってるだけだ。や、それで全然困んないんだけどな。
でもまあ、このClasic Monsters RevicedはPFにおけるMMがどんなものになるかの試金石にはなるんだよなーなんて気分で買ってみたワケだけど、届いたモノを見てみると、これが意外とイケてたり。
本書ではバグベア、ノール、ゴブリン、ホブゴブリン、コボルド、リザードフォーク、ミノタウロス、オーガ、オーク、トロルの各モンスターについて6ページずつを割いて説明している。
それぞれの項には概要、生態、生活と社会、キャンペーンでの役割、ヴァリアント、ゴラリオン世界での扱い、名前、そしてモンスターのデータが記載されている。
解説は全体的にDragon誌に掲載されていた”Ecology”シリーズを思い出させる作りになっている。
生物学の本っぽい書き方、って言えばわかるかな?
「ゴブリンはいいかげんな子育てしかしない。食事は覚えてれば与える」とか、社会性なんかの記述は興味深い点が多い。比較的社会性のあるノールにおける犯罪ってなに? とか、ちょっと読みたくね?
また、宗教とか社会の構築とかについても「どんな考え方でそれをするのか」についてまで言及されてたりするので読んでるだけでも結構楽しい。
オマケに付いてるコラムもオールドファンの好きそうな内容ばかり。
ノールの章にはフリンドバーもあるよ!
もちろん、各クリーチャーの強化についても怠りない。
それぞれのクリーチャーにはいくつかの追加特技が記載されている。
例えばミノタウロスならImpaling Charge。突撃のときにGore使ったら、命中後フリーアクションでグラップルに入れますよイヤッハー!
例えばオーガならnight stalker。大型以上のクリーチャー用特技で、〈忍び足〉 に+2のほか、〈隠れ身〉 に付く全て(!)のサイズペナルティを無視ですよ。超巨大なストームジャイアントのニンジャあたりに取らせたらと思うともう!
そして何より使いやすいなーと思わせるのは、データセクションに「戦闘前」「戦闘中」「モラル」についてのTacticsの記載がある点。2ndのサプリにはこの辺結構詳しく書いてあって、DMやるときの行動指針として非常に使いやすかったんだけど、3eになって無くなっちゃってたんだよね。
裏表紙には「3.5e Compatible」の記載もある、つまりは3.5e環境にも使える(っていうか生態とかの話だから他のゲムにも応用は可能だろう)逸品。
読んどけ!
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