2018年10月7日日曜日

【PFプレイレポート】多島海の海賊王 第18話 古き神と古き魔女

『多島海の海賊王』はゆずるGMのもと、月1でやってるパスファインダーのオリジナル世界でのキャンペーン。
現在レベル7。

船長 デニックス レンジャー PL扇
主計町 アレクサンドラ ハーフエルフのアルケミスト PLL-Heart
航海長 ライルニス エルフのウィザード PL備前屋
砲術長兼船医 アマータ ハーフエルフのクレリック PLうら
書記 ソモサン モンク PLほりび
帆布長 カガン ノームのドルイド。そろそろドルイドの性能に限界を覚えつつある PLいしかわ


4/24
いつもどおりハイド・キャンプサイト呪文下で野営した翌朝。
早朝から男二人組がやってきて、背負っていた鍋を下ろして料理を始める。

カガン「……なんぞこれ。こっちが見えてないのは見えてないっぽいけど……」
デニックス「まあ、この島歩いてるってだけで相当怪しいけどね!」



2人の会話を聞くに、料理をする男は壮年の男の部下らしいこと、我々がこのあたりにいると予想をつけて来たらしいことがわかった。

料理人は丸々と太った人の良さそうな男でいかにも料理人といった感じだったが、壮年の男の方は精悍で、 冒険者あがりといったふうにも見える。
しかしその目は不思議な鋭さを湛え、 どことなく人間離れした印象を感じさせる。

カガン「……コイツ、人間じゃねえな。来訪者だわ。しかもかなり強いぞ」※1
ライルニス「それよかこの人の顔、なんか見覚えありませんか? こないだの聖堂に飾ってあった石像に すごく似てる気が……」
ソモサン「……石像って…… オデュッセウス神か! 来訪者ってことは、まさかの本人?」

何やら 異様に怪しげな展開ながら、今のところ不穏な様子も見られず、何より漂ってくる料理の匂いがあまりにうまそうだったため、魔法を解いて話しかけてみることに。

壮年の男は、 突如として現れた我々を、まるでそこにいるのがわかっていたかのように 驚きもせず、静かに話し始めた。

「私の名はオデュッセウス。かつては神としてこの地方で信仰されていたものだ。 もっとも今では私を信仰してる者はおらず、私の力も限られたものになってしまったがね。こっちはアッタルコス。私が人間だった頃から料理人を勤めてくれている。
今日は君たちに二つお礼がしたくてやってきた」

先日我々が聖堂の亡者たちを倒したことで赤竜に恨みを残した信者たちの魂が解放されたこと、そして( 我々に自覚はなかったが) 上陸したときにゴルゴンを倒したことで アッタルコス の石化の呪いが解けたそうな。
へー。

「さあ、アッタルコスの料理を食べてくれ。彼の料理は絶品だ。」
勧められた料理は非常に美味で、不思議な活力すら湧いてくるものだった。※2
「 君たちにはお礼としてこの鍋を授けたい。 私が7つの冒険の旅で見つけた品だ。 材料なしで大勢で食べられる料理が作れるほか、週に一度は冒険者のための特別な食事を作ることもできる。君達にはうってつけたろう」
「それからもう一つ。 長く石になっていたアッタルコスはいまの世には知り合いも家族もいない。帰れる都もないので 君たちの船に料理人として乗せてもらえないだろうか。ご覧の通り料理の腕は一流だ」
船長であるデニックスが承諾すると、オデュッセウスは安心した顔で礼を述べ、自分の世界に帰るという。
「せっかく久方ぶりに下界にきたし、かつてひどい目にあわされたこの島のキルケーに復讐したいが、今の私にはそこまでの力は遺されていない」

デニックス「キルケー?」
オデュッセウス「ああ、古代からこの島に住む魔女で、外見は美しい女だが人間を食う。かつて私がトロイから自分の島に帰る途中、キルケーに自分の部下たちが呪いを受け、食料にされてしまった。…… そう言えば君たちの船の船員たちも数日前にキルケーの手下に捕まっていたようだが大丈夫かね?」
全員「ファッ?!」

キルケーは島の中央にあるカルデラ湖のほとりの廃墟に住んでいるという。

カガン「はよ言えアホウ! お前の権能アホなんかこのアホ神!」
オデュッセウス「」
デニックス「いかん、急いで助けに行かないと、俺らの船員がおいしいハムにされてしまう!」
オデッセウス「君たち、キルケーと戦うなら、いくつか助言を授けよう」

・キルケーの料理に手を出すな
・キルケーとは話すな。術中にはまる
・キルケーの本体は黒くて背の高い鬼婆
・侍女がいる。侍女も鬼婆
・キルケーはこの島のあちこちに「目」を置いていて、島を監視している

オデュッセウス 「言うばっかりじゃなんだから、アキレウスの残した武具の 一つを授けよう。選びたまえ」
アキレウスが使っていたという大盾、鎧、ジャベリンの3つから、デニックスがジャベリンを受け取る。※3

その後、無宗教であったソモサンがオデュッセウスを信仰すると言い出し、神本人公認※4の伝道師に任命されるなどしつつ、急ぎ島の中央の湖ヘ。

4/26
急ぎ、といっても移動速度を上げる方法があるわけでもない我々が件の湖に着いたのは、それから3日後だった。
木々の密生した山地を抜けた先、カルデラ湖にたどり着いた我々は、対岸に遠目にも壮麗とわかる館を見つける。

湖のほとりに沿って館に向かう途中のこと。
茂みから見目麗しい姿の乙女が現れた。

「あら、お客様かしら。ここに来るお客様は久しぶり、うれしいわ」

(いやいやいやいや、どう考えてもおかしいでしょ)
と全員がツッコミを入れようと身構えるなか、ソモサンがヒィッ!と悲鳴を上げ、ガタガタと震え出す※5。

「チッ。見ーたーなぁぁぁぁ!」

正体がばれたことを悟った乙女は水辺に向かって走り出す。

「おねえさまぁぁぁ! 出番よぉぉぉ!」

そして、水辺から現れたのはグレーター・ウォーター・エレメンタルだった。

デニックス「え、DR10ですか?」(←二刀流レンジャー)
ソモサン「え、DR10ですか?」(←モンク)
アレクサンドラ「え、クリティカル無効ですか?」

手数系前衛しかいないわがパーティはDR持ちに弱く、広い攻撃範囲と高いACをも備え、急所攻撃も通らないエレメンタルにかなり手こずらされることに。

デニックス「うーん。うちのパーティ、ザコがワラワラ系には強いけど、シンプルに強くて硬い敵はしんどいねえ……」

結局魔法と爆弾と負のエネルギー放出でどうにか倒しきったものの、かなりのリソース消耗を強いられることに。

やむなく一時撤退。キャンプを魔法で隠しつつ一晩休む。

4/27
館目指して移動を開始する。
エレメンタルを倒した場所あたりで、透明化して空を飛んでくる「ストーム・ハグ」と、空飛ぶ火の玉に変形できる「ブラッド・ハグ」に襲われる。

GM「この島でハグ全種類コンプリートできるから頑張って集めてね!」
全員「うるせえ死ね」

フライをかけた船長とソモサンがストーム・ハグを追い散らし、近寄るとろくなことがなさそうなブラッド・ハグを魔法で倒すと、程なくして森の中にロッジが見つかった。
ロッジからは悪臭が漂い、ぶいぶいという声が聞こえる。

カガンがエア・エレメンタルを召喚し、斥候に行かせると、ロッジには無数の豚が遺されており、危険な生物はいなそうだとのこと。

デニックスが近付くと、その姿を見た豚たちが一斉に哀れを誘うような声でデニックスに向かって泣きわめきはじめる。

デニックス「あー、こりゃウチの船員たちだなあ……」
ソモサン「まあ、まだ食われてなかっただけでもよしとしましょう」
デニックス「まあ落ち着け。これからお前たちを豚に変えた魔女を倒してくるから、ここで大人しく待っててくれ」

というあたりで以下次号。



※1:カガンはドルイドアーキタイプ「メンヒルの碩学」の能力により、回数無制限でアンデッドや来訪者の存在を感知できる。
※2:ヒーローズフィースト的ななにか。毒に強くなったりといった効果がある。
※3:ジャベリン+2リターニング。ふつうの投げ武器は投げたあと回収しないといけないが、リターニング能力があると投げた場所にもどってくる。確かにギリシャ神話的な武器ではある。
※4:オデュッセウス「えっマジすか。ここ四百年くらい信者いなかったから超うれしい(>ω<)」カガン「……そら力もなくなるわ」
※5:乙女の幻術に耐えられたのはソモサンだけだったのだが、そのせいで乙女(シー・ハグ)の真の姿を見てしまい、身の毛のよだつ姿効果で【筋】ダメージを受けていた。なんでそっちのセーヴ落とすかなw



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